出版社内容情報
【内容紹介】
次々と強いロボットと戦い、たおしていく怪ロボット、プルートウ!ついに、プルートウの魔手は、アトムにのびる!百万馬力を誇るプルートウに、十万馬力のアトムは勝てるか!?「地上最大のロボットの巻」を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ワダマコト
13
浦沢直樹のPLUTOを読んでから大元を読んでみた。もう全く別の作品という扱いでよろしいかと。そんでもって、どちらも素晴らしい作品ですよ、と。2014/10/01
天の川
10
浦沢直樹の「プルートゥ」はこの「史上最大のロボット」のオマージュ。「プルートゥ」、よくあれだけ膨らませたなぁ…と感心したものですが、こちらの方が端的に、命令には逆らえないロボットの悲哀が伝わってくるのかもしれないと思いました。読んでいる間に思い出したことが2つ。軽快なメロディで景気よく歌った覚えのあるアニメのエンディングの歌詞「ロボット進めチッタカタッタッタ、人間守る定めなのさ」「顔も足も人間、だけどやはりロボットさ」「壊れるまでの命」…、ロボットの悲哀そのものの歌詞だということ(調べると、谷川俊太郎)⇒2012/11/02
大泉宗一郎
6
「史上最大のロボット」欲私益に目がくらみ、世界征服をもくろむ人間たちに比べて、ここに登場するロボットたちはなんて温かいことか。無機質な者同士がたがいに心を通じ合わせる姿は、『アトム』シリーズに一貫して流れるテーマの象徴のような気もします。「ロボットの史上最大の話」です。2013/09/28
もちもち
5
ロボットというものを使って、こんなに人情深いストーリーを展開させるのだから、手塚治虫先生はすごいなあ。プルートウであらわされた、ロボットの改心。これは、改心よりさらに、心の誕生の瞬間なのかもしれない。人間は、二度うまれる。同じように、ロボットにも二度目の誕生の機会を与えた。そんなかんじ。2013/05/15
furugenyo
4
「恩にきるぞアトム」というプルートゥの台詞、友情だろうかこれは。ロボットに罪はなく、しかしロボットは人を殺せないなどの様々な制約がある。彼らの生きざまを見て人はそれを「なぜだろう」と考える。すごい設定だと思う。2015/03/15