講談社学術文庫<br> 山の神―易・五行と日本の原始蛇信仰

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講談社学術文庫
山の神―易・五行と日本の原始蛇信仰

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  • サイズ 文庫判/ページ数 264p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061598874
  • NDC分類 387
  • Cコード C0139

出版社内容情報

蛇と白猪。なぜ山の神は異なるふたつの神格を持っているのか?蛇と猪。なぜ山の神はふたつの異なる神格を持つのか? 日本古来の社の祭神の起源は、祖霊としての蛇神であった。6?7世紀、中国から将来された易・五行による新たな神々が、原始蛇信仰の神々と混淆し、山の神は複雑な相貌をもつようになる。神島の「ゲーターサイ」、熊野・八木山の「笑い祭り」、御田神社の「烏喰神事」などの祭りや習俗を渉猟し、山の神にこめられた意味を読み解く。(講談社学術文庫)

序章
 1 倭建命伝承と日本古代信仰――祖霊の力と女の力
 2 山の神の神格
 3 山の神の分類
第1章 蛇と山の神
 1 世界の原始蛇信仰
 2 日本の原始蛇信仰
 3 見立ての信仰
 4 蛇の古名
 5 日本創世神話と山の神
 6 スサノヲ神話と山の神――足名椎・手名椎・櫛名田姫・八俣遠呂智の推理
 7 蛇を秘める細小の神々
 8 産の神としての山の神
第2章 亥(猪)と山の神
 1 山の神の分類
 2 易・五行における亥(猪)
 3 正倉院御物石板彫刻の戌・亥(犬・猪)
 4 陰陽五行思想の概要
 5 「亥」の全体像とその分類表――各「亥」の再構成
 6 山の神の本質(その1)
 7 山の神の本質(その2)
第3章 山の神祭りとその周辺
 1 カラス祭り
 2 陰陽五行と迎春呪術
 3 神島の「ゲーターサイ」


吉野 裕子[ヨシノ ヒロコ]
著・文・その他

内容説明

蛇と猪。なぜ山の神はふたつの異なる神格を持つのか?日本古来の社の祭神の起源は、祖霊としての蛇神であった。六~七世紀、中国から将来された易・五行による新な神々が、原始蛇信仰の神々と混淆し、山の神は複雑な相貌をもつようになる。神島の「ゲーターサイ」、熊野・八木山の「笑い祭り」、御田神社の「烏喰神事」などの祭りや習俗を渉猟し、山の神にこめられた意味を読み解く。

目次

序章(倭建命伝承と日本古代信仰―祖霊の力と女の力;山の神の神格;山の神の分類)
第1章 蛇と山の神(世界の原始蛇信仰;日本の原始蛇信仰;見立ての信仰;蛇の古名;日本創世神話と山の神;スサノヲ神話と山の神―足名椎・手名椎・櫛名田姫・八俣遠呂智の推理;蛇を秘める細小の神々;産の神としての山の神)
第2章 亥(猪)と山の神(山の神の分類;易・五行における亥(猪)
正倉院御物石版彫刻の戌・亥(犬・猪)
陰陽五行思想の概要
「亥」の全体像とその分類表―各「亥」の再構成
山の神の本質)
第3章 山の神祭りとその周辺(カラス祭り;陰陽五行と迎春呪術;神島の「ゲーターサイ」)

著者等紹介

吉野裕子[ヨシノヒロコ]
1916年東京生まれ。旧姓赤池。女子学習院、津田塾大各卒。学習院女子短期大学講師。1977年、東京教育大学より文学博士の学位を授与される。2008年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】

22
*日本宗教論*日本神話・陰陽師ネタの小説読解の為読了。ヤマトタケルの伊吹山の荒神討伐、古事記では大蛇、日本書紀では白猪となっている。この事実から端を発し、日本の自然崇拝から、ジブリ作品『もののけ姫』のかなり根幹的な部分まで推し量る事が出来る珠玉の1冊――ヤマトタケルのこのエピソード。実は『もののけ姫』のタタリ神の話とリンクしています。十二支を時計回りに並べると巳と亥が対極に位置する。 ⇒続き2013/07/29

yamahiko

19
様々な民俗行事を比較しながら、エッセンスを収斂させたその先、あるいはその基層には、蛇、猪、五行を置く。一読では十分理解が及ばなかったが刺激的な一冊でした。2017/01/15

リタ

13
山の神と言っても箱根駅伝の本じゃないですよ!(ここ笑うところね)日本の各地で敬われ畏怖される山の神とは一体どんな存在で、どんな意味を内包しているのか。民俗学的なアプローチで、その本質に迫ったのが本書です。キーワードは蛇と猪。これが山の神から祖霊にまで繋がるのだから目からウロコ。更に陰陽五行思想が絡んできて、日本の習俗が孕む複雑さを実感!謎をひとつ紐解くと、思いもよらないところに枝分かれして拡がってゆく。日本人に根ざしたものは、多様でとても深いようです。何度も頷きながら読んだ私は、間違いなく、日本人です。2015/02/16

∃.狂茶党

12
民俗学にも了解事項はあるのだろうし、共通の方法論などもあるのでしょうが、一人一派のような側面がいまもなお色濃い。 そんな、まだ固まらない学問、時代と共に過去の痕跡が失われる、民俗学。 いくつかの代表作と異なり、引用多数の文章は、学問的には落ち着いたもののように思える。 しかしそれは、暴走気味の論考を読みたい私からすると、少し物足りない気もするが、これは私が、吉野民俗学に慣れただけかもしれない。 雑誌、単行本などに発表した文章を元に編み直されたもののようです。そういう意味で一つの小さなまとめでもある。 2023/01/31

筑紫の國造

9
日本の古代信仰の源流を探る、というなかなか興味深いコンセプトの民俗学本。実際、なかなか面白い部分もある。山の神としての蛇神が日本の古代信仰の基底にあると推理したり、中国の易と陰陽の影響を指摘したり。しかし、その推論はあまりにも無理やりな部分が多く、首肯しかねる所がちらほら。まず「蛇神」という結論ありきで考察しているように見えてならない。そして、注釈がないのもかなり痛い。途中から「亥」を巡る推理が行われるのだが、陰陽五行と易の用語や考え方があまりよくわからない。「概説」もあるのだが、あまりに不足している。2018/10/10

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