講談社学術文庫<br> 石の宗教

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講談社学術文庫
石の宗教

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  • サイズ 文庫判/ページ数 296p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061598096
  • NDC分類 387
  • Cコード C0114

出版社内容情報

日本人は石に霊魂の存在を認め、独特の石造宗教文化を育んできた。記述に残らない庶民信仰の歴史を明らかにしていく。積石、列石、地蔵石仏、石塔、石碑、磨崖仏、道祖神……
庶民の祈り、心の遺産を読む

日本人は古来、石には神霊が籠ると信じてきた。庶民は自然石を拝み、石を積み、あるいは素朴に造型して、独自の多様な石造宗教文化を育んだ。仏教以前の祈りの時代から連綿と受け継がれてきた先祖たちの等身大の飾らない信心の遺産。路傍の石が体現する宗教感情と信仰を解き明かし、埋もれていた庶民信仰の深い歴史を掘り起こす。

名もない庶民は、記録文献にのるような歴史はのこさない。のこすとすれば石で造った石塔や石碑であり、また木で作った社祠、寺庵であり、そこにまつられた神や仏である。ことに石塔、石仏、石碑は雨の日も晴の日も路傍に立って、通る村人にほほえみかけ、見る人の心を和ませる。それは子孫に何ものこせなかった先祖たちの、心の遺産であろうとおもう。――<本書より>

謎の石――序にかえて
第1章 石の崇拝
第2章 行道岩
第3章 積石信仰
第4章 列石信仰
第5章 道祖神信仰
第6章 庚申塔と青面金剛
第7章 馬頭観音石塔と庶民信仰
第8章 石造如意輪観音と女人講
第9章 地蔵石仏の諸信仰
第10章 磨崖仏と修験道


五来 重[ゴライ シゲル]
著・文・その他

内容説明

日本人は古来、石には神霊が篭ると信じてきた。庶民は自然石を拝み、石を積み、あるいは素朴に造型して、独自の多様な石造宗教文化を育んだ。仏教以前の祈りの時代から連綿と受け継がれてきた先祖たちの等身大の飾らない信心の遺産。路傍の石が体現する宗教感情と信仰を解き明かし、埋もれていた庶民信仰の深い歴史を掘り起こす。

目次

謎の石―序にかえて
第1章 石の崇拝
第2章 行道岩
第3章 積石信仰
第4章 列石信仰
第5章 道祖神信仰
第6章 庚申塔と青面金剛
第7章 馬頭観音石塔と庶民信仰
第8章 石造如意輪観音と女人講
第9章 地蔵石仏の諸信仰
第10章 磨崖仏と修験道

著者等紹介

五来重[ゴライシゲル]
1908年、茨城県日立市生まれ。東京帝国大学大学院修了、京都帝国大学卒業。高野山大学教授、大谷大学教授を歴任。文学博士。専攻は仏教民俗学。1993年12月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬参仟縁

26
1988年初出。 石にも神霊(裏表紙)。 不思議なものへの畏敬。 上別府茂氏の解説によると、 日本仏教民俗学→宗教民俗学と称する(287頁)。 石が人間を見守っている。 そうした見守る存在の大きさは今の世でも必要なもの。 石には神仏や霊魂がこもるアニミズム(霊魂崇拝)が発達(20頁)。 日本人の目に見えない文化資本ともいえる。 現代は監視社会であるが、石も物言わぬ監視役といっては 語弊があろうか?  カメラを設置するよりは犯罪抑止にならないか。 2014/03/29

テツ

24
超越者に祈りを捧げたいときに形がなければなかなか祈りに熱が入らない。姿のないものをそのまま信じることはなかなか難しい。だから人は古来から依り代として石を扱ってきた。石そのものには霊性はないかもしれないが、造り上げ磨き上げた石には力ある何者かが宿る。宿ってくれたと共同体のみんなで信じることができたのなら祈りは強くなる。信仰とはきちんとしたシステムなんだなと思う。現代人からは原始的に見えたとしても、そこには人の叡智と今ではこの世界から去ってしまった神様たちの姿がおぼろげに浮かび上がる。2019/11/14

らむだ

10
自然石崇拝や積石信仰、道祖神や庚申塔、馬頭観音や地蔵尊や磨崖仏など、主に日本国内でみられる“石”の宗教を概観。古代から連綿と続く信仰と感情を辿る一冊。2022/07/01

筑紫の國造

9
表紙からかなりのインパクト。文中でも解説されるが、これは「万治の石仏」というもの。本書では、我々が知っている仏教や神道以前の、素朴な庶民感情に基づく「民間信仰」について探求する。著者曰く、日本人の根底にある宗教感覚には「石」があった。「磐座」という言葉があるように、我々のご先祖様は「石」を聖なるものと考えた。こうした感情が、仏教以前というだけでなく、神道よりも前にあったという指摘は新鮮だった。無理やりインドや中国由来の仏教と結びつけて石の宗教を解説する愚もうなづくける。ただ、仏教用語にもっと解説がほしい。2019/06/11

はにゅ

9
賽の河原や洞窟に石を積んで供養とする信仰が多く紹介されています。また道祖神や庚申塔についても記述が多く、神道や仏教と原初信仰との関係が考察されてた。また、ストーンヘンジなど、世界の不思議な石との比較も多いので大満足な内容。歯に衣着せぬ書きっぷりは読んでて痛快。ただ、石積みによる願い石信仰の例が少なかったけど、他の資料をあたるか……2015/01/15

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