内容説明
「共産主義が終わった」「五五年体制が終わった」―。二〇世紀最後の十年は「終わり」が強調された時代だった。そして、それは戦前の風景に酷似している。あの戦前を反復しないためにこそ、自身を“戦前”において思索することの必要性を説く著者が、明晰な論理展開で繰り広げる思考実験。ネーション=ステートを超克する「希望の原理」とは何か。
目次
帝国とネーション
議会制の問題
自由・平等・友愛
近代の超克
文字論
双系制をめぐって
自主的憲法について
韓国と日本の文学
湾岸戦時下の文学者
著者等紹介
柄谷行人[カラタニコウジン]
1941年兵庫県生まれ。東京大学経済学部卒。同大学院英文科修士課程修了。文芸評論家。漱石論により群像新人文学賞、『マルクスその可能性の中心』により亀井勝一郎賞受賞。元法政大学教授。現在、近畿大学文芸学部特任教授、コロンビア大学比較文学科客員教授。著書に『畏怖する人間』『意味という病』『反文学論』『日本近代文学の起源』『内省と遡行』『言葉と悲劇』『探究I・II』『終焉をめぐって』『ヒューモアとしての唯物論』『坂口安吾と中上健次』がある
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