内容説明
ダ・ヴィンチ「二重人物像」の秘密を鮮やかに解明し、本場西欧の美術史界を瞠目させた俊英が、レオナルドの若き好敵手ミケランジェロの人生と芸術の謎に挑む。プラトン=レオナルドによる異教的人間愛の美と対決し、神に祝福された真実の愛の芸術を構築するまでのミケランジェロの思想的戦い。あくまで作品中のフォルムに即しつつ独創的な手法により隠れていた真実を剔抉する。手腕が冴る画期的な書。
目次
はじめに 普遍的な人間を求めて
1 母と子、そして「愛」(母親の不在;レオナルドとの密かなる対決)
2 父と子、そして「戦い」(「父」への反抗;「若さ」とは何か)
3 囚われ人たち(「愛」と「囚われ人たち」;3つのモニュメントの本質)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Fumoh
3
ミケランジェロの評伝ですが、あまり良いものとは思えませんでした。というのは、やはりこの著者もミケランジェロのことを前のめりに評価しています。心酔しているところもある。ミケランジェロの作品を評価する際、空想的・感情的な言葉を多く用いています。発想の飛躍も多々見られ、その根拠となる資料や前提条件をきちんと明示しないので、それが著者の感想なのか一般通説なのかが分かりません。全体的に、学者というより小説家だなと思えました。良い学者というのは「分からないことは分からないと言う」人だと思います。いろいろ説はあるけど、2025/05/05
ぴよぴよーーーーー
2
作品と作家に本当に興味があるならばこのような美術書も読んでおくべきですね。何冊か読みましたが田中さんの本は写真を交えながらの解説がとても読みやすいです。2012/11/15




