講談社学術文庫<br> 昭和の精神史

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講談社学術文庫
昭和の精神史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 362p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061586963
  • NDC分類 121.6

出版社内容情報

【内容紹介】
『昭和の精神史』が、雑誌「心」に連載(昭和30年8月-12月)された時は、「10年の後に――あれは何だったのだろう」という表題がついていた。このやや破格な感じがないでもない表題は、これら一連の文章を執筆された頃の先生の心境をむしろ率直に伝えているかと思う。「どうしてああいうふしぎな戦争になったのだろう?」この胸に納めておきたい苦しい疑問を何とか解こうとして一応の解答を纒められたのが本書である。(解説より)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

双海(ふたみ)

21
『ビルマの竪琴』やニーチェ、トーマス・マンの訳者として知られる竹山道雄さん。青年将校の動向に注目しながら、先の大戦を考察していきます。私にはちょっと長くて、正直に言うと飛ばしたところも・・・。2015/07/10

RY

2
著作集1で読みました。 事実の記述としての本書の意義は専門外でよくわからないので、印象に残ったところだけ。 ・(冒頭)「大戦争の後には、人々は精神のバランスを失い、ただ当時の責任者に一切の罪を負わせて感情的に罵倒して事了えたりとするが、十年もたつと冷静をとりもどして、真実の原因を考えるようになる」 ・この認識に基づいて先の大戦から10年時に著された作品。したがってタイトルは本来「十年の後に」。 ・ローリング判事のエピソードが興味深かった。 著者の時代状況に流されぬ自由な精神に感銘を覚えます。2014/10/16

0
一人の知識人による昭和、そして二次大戦の総括。後半はエッセイ。青年将校の暴走と社会主義思想のつながり、及び天皇の2面性(既得権と結んだ統治者と、国民と一体の存在)の指摘は妙に納得。これが玉音放送に繋がったのかな。……ていうか「ビルマの竪琴」作者ですか!2009/05/28

ELW

0
 決めつけは良くないという決めつけに陥らないように、帰納法的に組み立てられているのか僕には判断できなかった。 清沢洌とか石橋湛山と対談とかしたらどうなるんでしょう。 Shadenfreudenを目にするとは思わなかった。ジュネーヴ産の小話と、『兵隊さんありがとう』の話は面白かった。ルノワールやジオットが去来する季節感は素晴らしい。2024/03/29

三原城の守り人

0
AAA2022/10/08

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