感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
若黎
4
や、やっと読了。えーと、このとき西園寺公側からはどう書いてたっけ?あー、思い出せん、の繰り返しで、なかなか進まない。文章は読みやすいのだけど。2021/05/01
Naoya Sugitani
0
戦前の官僚政治家、若槻礼次郎の回顧録。戦後に執筆されたもので、若槻の幼少時代から大蔵省勤務時代、そして憲政会・立憲民政党の総裁としての首相時代、ロンドン軍縮条約全権期、政党総裁引退後の重臣時代、戦後の頃を描く。研究に関係があるのでよく読んだ。若槻という政治家には決断力のない、弱い政治家というイメージがあるが、それは冷静さと官僚としての思考力の高さによるものだったのであろう。デモクラシー期に輿論を重視し、政策を訴える正統派の政治を目指したが、時代が彼に応えることはなかった。昭和史講義3もあわせて。2017/08/10
中将(予備役)
0
首相を経験した若槻男の自叙伝。どうしても自己弁護的な面はあるが、普通選挙法成立の議会での駆け引きや治安維持法の本来の意図に関する話は、政治が生きていて新鮮だった。2014/08/18
K.C.
0
総理大臣経験者が書いた自叙伝ってあまりないなと思いました。タイトルの通り、激動の時代を駆け抜けた足跡を、非常にわかりやすい筆致で書かれています。歴史の当事者からの見方として、非常に興味を持って読めた一冊です。2014/07/15
霜村
0
一般に登場人物が多いのと展開が早いのでとっつきにくいとされる近代史ですが、若槻という一人の視点で眺めることで全体を見渡すことができるので、この時代が苦手という受験生、ちょっとこの時代が気になる方にはこの回顧録を勧めています。 絶対に教科書には載らないエピソードなども盛りだくさんで、この時代に対する親しみを抱くことのできる一冊です。