講談社現代新書<br> ソシュールと言語学―コトバはなぜ通じるのか

個数:
電子版価格
¥880
  • 電書あり

講談社現代新書
ソシュールと言語学―コトバはなぜ通じるのか

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年04月26日 14時13分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061497634
  • NDC分類 801.02
  • Cコード C0280

出版社内容情報

現代思想の原点がここにある
コトバの本質を問う「ソシュール以後」の軌跡

ソシュールが挑んだコトバの謎
深く考えてみるまでもなく、音声と概念とはまったく性質が違うものです。音声は波ですから見たり触ったりすることはできないにしても、とにかく物理的な実体であるのに対し、概念は決して物理的な実体とは言えません。それなのに、私たち人間がコトバを使う時には、その似ても似つかない2つのものを対応させています。しかも、その対応のさせ方は、同じ言語を使う人々であればまったく同じなのです。もちろんだからこそコトバを使って意味の伝達ができるようになっているのですが、これほど性質の異なる2つの要素を、同じ言語を使う人々がどうして正しく結びつけることができるのかは、考えてみれば不思議なことです。――<本書より>

第1章 ソシュールはこう考えた
 1 コトバの本質を求めて 分析対象の設定
 2 ソシュールが示した指針 体系と構造
第2章 ソシュールの考えはどう継承されたか
 1 最初のターゲットは音素だ プラハ学派
 2 キーワードは関係性 コペンハーゲン学派
 3 言語過程説
第3章 花開くソシュール
 1 具体的な言語事例を構造主義的に分析 バンベニスト
 2 コトバは経済的にできている 機能主義
第4章 構造主義言語学の課題


町田 健[マチダ ケン]
著・文・その他

内容説明

現代思想の原点がここにある。コトバの本質を問う「ソシュール以後」の軌跡。

目次

第1章 ソシュールはこう考えた(コトバの本質を求めて―分析対象の設定;ソシュールが示した指針―体系と構造)
第2章 ソシュールの考えはどう継承されたか(最初のターゲットは音素だ―プラハ学派;キーワードは関係性―コペンハーゲン学派)
第3章 花開くソシュール(具体的な言語事例を構造主義的に分析―バンベニスト;コトバは経済的にできている―機能主義)
第4章 構造主義言語学の課題(疑いえない原理だけを基準に;構造の問題 ほか)

著者等紹介

町田健[マチダケン]
1957年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得。東京大学助手、北海道大学助教授などを経て、名古屋大学教授。専門は言語学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

(C17H26O4)

78
ソシュールとソシュール以降の著名な学者の学説の紹介と説明。それから、仮説をもとにした検証ではなく、実際の言語において客観的に観察される事実をもとに、体系や構造を論理的に解明し説明するという構造主義言語学の分析手法がこれからも取られるべきだ、という著者の願いと主張。少々しつこいところもあったれけど、学説についてはかなり噛み砕いて書かれていて読みやすかった。構造主義言語学の流れを懐かしくおさらい(いや、ほぼ忘れてるからおさらいとは言わないか)した。副題の『コトバはなぜ通じるのか』というのはどうかなあ。2021/03/06

佐島楓

44
言語学の参考書として読んだ。ソシュールの学説がかなり整理された形で書かれており、勉強に役立った。2015/11/15

おはち

18
本来言語記号の表示部(音)と内容部(意味されるもの)の間には関係がないという「恣意性」と、言語は線的に順番をもって発話されるという「線状性」を公理としたそれ自体が素晴らしく、言われてみれば当たり前と思えることを前提に据えるのが学問の始まりだと再認識しました。後継者たちについてはマルチネの「経済性」は重要な指摘だと思いますが、現在の言語自体に欠陥がある以上、傾向としか言えなそうです。そもそも単語に恣意性を認めるならば、文の構造(配置)についても恣意性があるのだから、統一的な説明は難しいのでは、と思ったり……2021/08/21

やまやま

17
ソシュールの考え方の概説の後、4つの継承論を展開。プラハ学派による音素への取り組みでは、異なった音声が音素としても同じか否かという議論に始まり、音素を設定する方法の解明を狙うアメリカ構造主義言語学に連なる。コペンハーゲン学派の言葉の関係性に注目した議論に評価が高い。バンベニストに代表される構造主義的分析手法については、時制や態のフラットな比較が紹介され、理解しやすい。マルチネの語る機能主義は、コトバにみられる経済性ということで、これもわかりやすい例。なぜ文に構造が必要か、に戻る。 2019/07/06

はら

15
言語学の創始者、ソシュールから始まり。彼の影響を受けてうまれた、プラハ学派、アメリカ構造主義言語学、コペンハーゲン学派。そして、バンベニスト、マルチネと一気に概観してこれからの構造主義言語学についてを語るという流れ。言語学者たちの小難しい用語を飲み込むのに少し手間取るが、平易な文章で書かれているためスラスラと読み進めることが出来た。著者は言語学者の学説の問題点を指摘しバッサリと切り捨てる。だからといってその学説が全くの無駄であるというのではなく、そうすることで、その学説の本当に意味のある有用な部分を2018/09/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/424690
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。