講談社現代新書
生き方の人類学―実践とは何か

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  • サイズ 新書判/ページ数 261p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061496552
  • NDC分類 389
  • Cコード C0230

出版社内容情報

★本書は『書評空間 KINOKUNIYA BOOKLOG』にエントリーされています。

内容説明

知はいかに身体に宿るか。ウィトゲンシュタイン、ブルデューの彼方を探る論考。

目次

序章 実践とは何か?
第1章 実践知の系譜
第2章 実践を生みだす母胎―ハビトゥス
第3章 実践コミュニティ
第4章 儀礼における実践―北タイの霊媒カルト
第5章 苦悩のなかの実践―エイズ自助グループ
第6章 アイデンティティと生き方

著者等紹介

田辺繁治[タナベシゲハル]
1943年、静岡県生まれ。京都大学大学院を経て、ロンドン大学大学院東洋アフリカ研究学院博士課程修了。現在、国立民族学博物館民族学研究開発センター教授。専攻は、社会人類学
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感想・レビュー

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柳田

11
講談社現代新書だが、難解な本。アリストテレスからブルデューまでの実践知の思想史パートと、タイの霊媒カルト、エイズ自助グループの事例パートからなるが、両者が有機的に結びついているのかどうか、よくわからない。2つの事例は、かなり人類学的というか、われわれの日常とはかなりかけはなれているが、「実践」をそんなに一枚岩的に捉えてしまっていいのだろうか、という疑問は残った。レイヴとヴェンガーなども引かれていて、教育学的にも刺激的なテーマなので著者の『ケアのコミュニティ』とか『日常的実践のエスノグラフィ』などもみたい。2018/07/10

うえ

7
「人類学の伝統的な考えによれば、文化はその社会のなかの人びとによって受けつがれてきた知識のシステムであり、彼らが世界を理解する仕方を規定するものである…思考や実践は文化によって規定されるということになる…しかし…生活の諸条件を共有する人びとの間には、特有な知覚と価値評価の傾向性がシステムとして形成され、それがハビトゥスと呼ばれる。ハビトゥスは、その集団のなかで持続的、かつ臨機応変に人びとの実践と表象を生みだしていく原理である。したがって、それは人びとの実践を特有な型として組織化していく構造である」2017/12/13

★★★★★

2
タイのエイズ自助グループのあり方を、レイブとウェンガーらによる「実践共同体」概念を用いて分析した本。古代ギリシアからライルやウィトゲンシュタインを経て現代に至る、「実践」理論についての簡便なレビューとしても便利でした。田辺繁治による実践共同体の理解は福島氏には批判されていますけれど、抵抗と協働を通して現代社会といかに対峙していくかという点において、彼の視点は示唆的かつ実用的でもあると思います。2010/06/19

★★★★★

0
再読。今回は著者の実践コミュニティ理解に疑問。レイブ&ウェンガーは明示的に言及していないだけで、周辺→十全という概念からも権力関係への目配せがなかったとは考えにくい。『状況~』を読む限り、二人が言語コミュニケーションを特権化したとは思えないし、コミュニティを個人にとって唯一のものと設定したという批判も不当だろう。実践コミュニティを全体社会に対する機能的側面に還元する捉え方も気になる。結局、ブロックの協働作業者であった著者は、闘争を通じた社会変革のない概念を許容できない根っからのマルクス主義者なのでしょう。2011/09/18

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