内容説明
“経験と知恵”を母として生まれた、「法」と「ことわざ」の世界。一見とりつきにくい「法」の論理も、「ことわざ」や「格言」を手がかりに接近すれば、そのエッセンスが明快に見えてくる。複雑な法的思考の道すじを、軽妙なタッチで解きほぐした快著。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
毛竹齋染垂
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勿論筆者の専攻が羅馬法であるので羅馬法諺が中心となるのは当然だが、所謂「法諺」と言われる領域より随分広く(例えば「赤信号みんなで渡れば怖くない」まで含まれてる!)、現代日本に於ける「『法(律家)』との付き合い方のお作法」を暗示する、と筆者の考えるコトバが収録されている。羅馬法諺が如何に現代日本に当てはまってるかの強調は、一寸怪しいが、それでも法解釈上の示唆に富む。 一般読書人向けと銘打つ割には(銘打つ故?)随分と読んでる側を小馬鹿にしたような文体で、かつ「日本は~」という命題が異様に多い事が稍鼻につくか。2012/11/14