内容説明
誤りを犯すことは「間違い」だろうか。仕事のミス、研究の失敗、人生のつまずきなど、過ちを断罪し、正解だけを残して、人は完璧を目ざす。それでもくり返される「誤り」の効用はないのか。本書はエラーとつきあい、いきいき生きるための人間学の書である。
目次
第1章 「誤りゼロ」は健全か(誤りのイメージ;誤りの昨今;誤りとは)
第2章 「誤り」を科学する(誤りを分類する;誤りはなぜおこるか)
第3章 「誤り」と人間類型(誤りをおかしやすい人;人の誤りが許せない;誤りに弱い人、強い人)
第4章 いきいき誤る(なぜ誤ると良いのか;いきいき誤るために;誤りを自分で管理する)
第5章 「正解」を考え直す(誤りをあいまいに考えてみる;正解を考え直す)