内容説明
第一次世界大戦を前にして、イギリスとドイツは、はげしいスパイ合戦を、くりひろげていた。イギリスは、ドイツきっての腕きき諜報部員フォン=ボルクに何度も機密を盗まれるという、煮え湯を飲まされていた。勝利に酔うボルクは、夜の灯がまたたく、イギリスのハリッジ軍港を見おろしながら、手先のスパイが、「最高機密」をくわえこんでくるのを待っていた。小学上級から。
著者等紹介
ドイル,アーサー=コナン[ドイル,アーサーコナン]
1859年、イギリスのエジンバラに生まれる。開業医をするかたわら小説を書きはじめ、1887年に最初のホームズもの『緋色の研究』を発表。1891年に雑誌連載をスタートしてから爆発的な人気をえる。1927年までの40年間に60編のホームズものを書いたほか、歴史小説、SF小説なども執筆。実生活でもホームズのような推理力を発揮し、死刑囚の無実を証明した。ナイトの爵位をもつ。1930年死去、71歳
日暮まさみち[ヒグラシマサミチ]
1954年、千葉市に生まれる。小学生のころからホームズ物語のおもしろさのとりこになり、青山学院大学では推理小説の研究会に所属。在学中にミステリーの翻訳をはじめ、10年間の会社づとめのあとに翻訳家として独立した。ミステリー、SF、コンピュータ書など、幅広い分野の訳書がある。日本推理作家協会会員、日本シャーロック・ホームズ・クラブ会員
若菜等[ワカナヒトシ]
埼玉県、群馬県に生まれる。油彩画で主体美術展+現代童画展などに出品。その後、リアルな絵、ファンタジータッチ、コミックタッチのイラストをえがく。日本推理作家協会会員
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