内容説明
6年生の玉絵は、アトピー性皮膚炎の治療のため、地元の名家、松吉家のせわになっています。あるとき、玉絵は閉鎖の運命をたどる分校(茶色の学校)をめぐって、おかしな動きがあることに気づきます。クレヨン王国の土の神オチバクライに茶色の学校を守ると約束した玉絵は事件の調査をはじめたのですが、正体不明の魔の手がのびて…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かのこ
49
廃校へと追い詰められる「茶色の学校」。オチバクライとの約束を守るため奮闘するおたまに迫る魔の手…。 分冊の読み応えたっぷり。秋の山の自然が目一杯堪能できる。ラスト、お母さんがたまちゃんを見分けるエピソードが凄くいいなあ。 そして、あとがきの見どころも忘れてはいけない。同じ本を再読する事について書かれたあとがき。再読が好きな人にはめちゃめちゃ頷ける内容ではないでしょうか。きっと私、クレヨン王国シリーズ、また再読する(*^^*)2017/12/31
レモン
36
part1は特に、物語が動き出すまでが長かったが、秋の山の鮮やかな描写や茶色の学校の再開に奔走する玉絵と共に一気に加速して読了。キノコは苦手だが、実際にあるかどうかもわからないクレヨン王国特製キノコが入ったキノコ鍋がとても美味しそう。大団円へ向かうための効能入りというのも憎い。途中、玉絵が誘拐されて沖の孤島へ放置されるシーンはクレヨン王国っぽくなかったので驚いたが、ホルトダヌキとの共謀で犯人を誘き出す玉絵のタフさに安心。やっぱりこの世界観好きだ。2022/11/27
楓
1
「一生を善人のままでとおすよりも、ときに悪人になったほうがいおこともある。」「どうして?」「悪人をゆるすことができるから。」大人になって再読するとなかなか深い。 福永さんのあとがきもよかったのでメモ。2021/11/07
mijuari
0
メルヘンミステリー。植物や鳥の名前がたくさん出てきます。あまり知らなくても、細かく描写されているので、楽しめます。 あとがきの作者のお言葉に共鳴。よい本は何度も読み直したくなる。再度読みたい本がない人は、まだおもしろい本に出会えていない。 久しぶりに読んで、とてもおもしろかったので、廃盤にならないうちにシリーズ集めておこうかなと。2015/11/14
Theodore
0
コランが素直にむかつく。まったく、これだから男ってやつは。2011/03/20