講談社現代新書<br> 「豊かさ」とは何か - 現代社会の視点

講談社現代新書
「豊かさ」とは何か - 現代社会の視点

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  • サイズ 新書判/ページ数 195p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061455818
  • NDC分類 304

出版社内容情報

【内容紹介】
片田舎まで続く舗装道路、都会では手の届かないような立派な住宅――東京にくらべ、はるかに豊かになった地方。“日本は遅れている”というマゾヒズムはもうやめにしたい。先進諸国では「失業と飢えの恐怖」がなくなるや、人々は働かず文句ばかりいうようになった。こうした産業社会の病理=先進国病を、日本は免れうるか。「豊かさ」を支える日本人の活力を自助努力の精神と真面目さにさぐり、内外の情勢の中に日本の進路を位置づけた。日本人の常識をくつがえす異色の経済社会論。

“例外”としての日本の良さ――日本は、高品質で低コストの工業製品を大量生産することに、きわめてひいでている。それは、少数の天才だけでできることではなく、上は社長から下はブルーカラーのひとりひとりにいたるまでが、つねに向上意識をもって真面目に仕事することによって、はじめて達成できる成果にほかならない。途上国にはもともとそれがなく、先進諸国では近年それがとみに失われつつある。日本的な物事の進め方に対して、多くの方向から熱いまなざしが集中するのは、けっして不思議なことではない。「トランジスターの商人」や「エコノミック・アニマル」であることは、日本人がひそかに誇りとするに足る日本の「文化」なのである。――本書より

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