星海社FICTIONS
重力アルケミック

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  • サイズ B6判/ページ数 288p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784061399594
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

重素採掘で膨張を続ける地球。飛行機はその空を飛ぶことができるのか?『横浜駅SF』の柞刈湯葉が放つ青春SFの新たな金字塔!東京⇔大阪間5000キロ!

 どこまでも膨張し続けるこのセカイの重力に抗い、僕の“飛行機”は空を飛べるのか──?

重力を司る“重素”の採掘によって膨張に歯止めがかからなくなった地球。東京⇔大阪間がついに5000キロを突破した二〇一三年──。会津若松市に生まれ育った湯川航は幼少期からの「遠くに行きたい」という思いに突き動かされ、遠路はるばる上京して大塚大学理工学部に入学する。

 斜陽の学問分野である重素工学科で非生産的な日常を送る湯川だったが、アルバイト先の古書店で一冊の本と出会ったことから、彼の大学生活は大きく変わってゆく。

『飛行機理論』──かつて構想されたが実現しなかった、重素を用いない航空機の理論書。

 平凡な大学生の、無謀な挑戦が始まった!

 湯川が思い描く「飛行機」は空を飛べるのか。そして、湯川は遠くに行くことができるのか?

 話題騒然『横浜駅SF』の新人・柞刈湯葉が放つ、青春SFの新たな金字塔。

柞刈 湯葉[イスカリ ユバ]
著・文・その他

焦茶[コゲチャ]
著・文・その他

内容説明

重力を司る“重素”の採掘によって膨張に歯止めがかからなくなった地球。東京←→大阪間がついに5000キロを突破した2013年―。会津若松市に生まれ育った湯川航は幼少期からの「遠くに行きたい」という思いに突き動かされ、遠路はるばる上京して大塚大学理工学部に入学する。斜陽の学問分野である重素工学科で非生産的な日常を送る湯川だったが、アルバイト先の古書店で一冊の本と出会ったことから、彼の大学生活は大きく変わってゆく。『飛行機理論』―かつて構想されたが実現しなかった、重素を用いない航空機の理論書。平凡な大学生の、無謀な挑戦が始まった!湯川が思い描く「飛行機」は空を飛べるのか。そして、湯川は遠くに行くことができるのか?話題騒然『横浜駅SF』の新人・柞刈湯葉が放つ、青春SFの新たな金字塔。

著者等紹介

柞刈湯葉[イスカリユバ]
福島県生まれ。生物学研究者、作家。2016年、小説投稿サイト「カクヨム」に投稿した『横浜駅SF』で第1回カクヨムWeb小説コンテストSF部門大賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆかーん

63
ヤバい!面白い!ぶっ飛んでいながらも、軸のブレない詳細な描写の数々は感動の連続でした。こんなに夢中になって本を読んだのは久しぶりです(笑)前作の『横浜駅SF』のような、ありそうで絶対ありえない世界が広がっていました。ここは、重素によって膨張を続ける異世界の地球。会津若松から東京までバスで数日。飛行機でアメリカまで10日間という広大な土地の中で、人々は重素のエネルギーを頼りに生きています。エネルギー源が違うものの、生活様式は全く同じ。そんな日常の中に隠れるのは、空を飛ぶという男のロマン。青春って素敵ですね!2017/12/19

七月せら

21
重素技術が発達した世界。重素の掘り過ぎで地球は年々膨張を続けている。反重盤で空を飛ぶので揚力などという怪しい理論の飛行機は存在しない。そんなSF世界でも、理工系大学生は良くも悪くもしっかり理工系大学生しています。メインに行き着くまでに、この世界の世界観に親しむためのエピソードが沢山あって嬉しい。SF小説としても青春小説としてもとても楽しかったです。2017/05/30

小太郎

18
「横浜駅SF」がやたらに面白かったので読んでみました。今回は地球が重素?の掘り過ぎで膨張していまい、東京大阪間が5000キロも離れていて、毎年膨張が続いている世界の話。やはりこの本も設定勝利、よく分からない重素がベースになってる世界観が素晴らしい。ほとんど少し前の現実の理工学部学生の脱力系青春物語になってるのも読ませます。 最後が少し詰め過ぎな気もしますが、SFを読む楽しみに満ちた1冊だと思います。2018/07/12

馬宮

16
横浜駅SFの時にも感じた軽妙な語り口で綴られる大学モラトリアム小説。『重素』という重力の元素的なものが存在する世界であり、それで地球は膨張している。らしい。明らかにヤバい世界で、でも彼らにとってはそれが日常だから面白いくらい淡々と大学生活が描写されており、どことなくスケールのギャップにおかしみを感じる。いきなり主人公が英雄的なことをするでもなく、けれど何の変化もないわけではなく……という塩梅がサクサク読めてサクッと終わって丁度いい。2022/04/18

ウォーカージョン

15
面白かった。モラトリアムな学生が成長する青春小説。SF的な世界観を背景に普通の真面目な大学生の日常が描かれている。SF的理系的軽口の連続の中で、話がゆっくり進行する。なんとなく懐かしくほほえましい感じ。地球温暖化を膨張に置き換えたような。2019/02/27

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