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出版社内容情報
連続する奇妙な自殺、幸福な家族に忍び寄る影……。ついに語られる「美鶴木夜石」誕生秘話。一肇が贈る青春怪談小説、物語は佳境へ!「七月三十一日に、みんなみんな死んでしまうんだよ」
『首吊り館一家惨殺事件』――それは、人が関わるべきではない事件。
一肇×安倍吉俊のタッグが描き出す、極上の青春怪談小説!
一 肇[ニノマエ ハジメ]
著・文・その他
安倍 吉俊[アベ ヨシトシ]
著・文・その他
内容説明
生と死の狭間をすり抜け、時空を超え、生きていた時代からちょうど十年前の過去の世界に住む幸せな一家の次女・Mと出会った「己」の前に現れた不気味な黒いドレスの少女は囁く。「あの家族は、このまま幸せに八月を迎えることはできないんだ。今から二週間ほど後―七月三十一日に、みんなみんな死んでしまうんだよ」―後に表向き『首吊り館一家惨殺事件』と呼ばれることになる奇妙な事件の裏側に潜む「真犯人」を、「己」は見つけ出すことはできるのか!?一肇×安倍吉俊のタッグが描き出す、極上の青春怪談小説、急展開!
著者等紹介
一肇[ニノマエハジメ]
作家。ニトロプラス所属。『桜ish‐推定魔法少女‐』(角川スニーカー文庫)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
miroku
19
ナギと夜石の物語最終章への序曲。ラストシーンが切ない。2017/11/23
yosa
10
ミステリ畑の視点から見れば「たぶんアレなんだろうな」という企みがバレバレで、案の定アレだったものの、そんなものはサシミのツマ程度のものであり、肝心要の中身が面白いんだから何の問題もない。盛り上げ方が上手いので相変わらず妙に怖いし、章ごとに最後の一行で読者を吃驚させてくれるから止めどころが見つからなくて、一気に読まざるを得ない強制力があるし、それでもって最後の一行で更なる衝撃を与えて、すぐにでも次の巻を読みたくなるような巧みな仕掛けも用意してあるのだからたまらない。さて、財布の中身と相談でもするとしますか。2015/09/17
源明
8
正直……この事態をどう受け止めたらいいかわかりません。本当に、全てが逆になってしまった、ような。シリーズを読んできたこの2年間、恐ろしくも幸福であった2年間が、何か別の色で塗りつぶされてしまったような、そんな感覚があります。読み終わったあと、無気力状態が長く続き、それこそ「よいし……よいし……」と呟く日々です。出来るだけ早く最終巻が発売されることを願ってやみません。2014/06/16
あさい
7
表紙は爽やかですが帯をめくったりすると焼け焦げてるんですよね…。ということは写真ということですが…。登場人物紹介のところも焦げてるのか血痕で埋まってるのか芸が細かいですね。過去編ということで叙述トリックや謎を想像しながら読み進めるという感覚でした。イラストに関して褒め称えたいのですが安倍吉俊さんのMちゃんのイラストが可愛いくてたまらないんですよね。テキストでも愛おしく感じるんですが、それだけに悲劇がたまらなく辛い。2014/06/14
よしゆき
5
1巻から4巻まで読んで、いわゆるボーイミーツガールなライトノベルのテンプレにホラーオカルト要素が加わっただけの作品かなと思ってたけど(面白いのだけれどね)、今作は一肇氏の読んだ作品のなかで間違いなく最高傑作の出来。オチが読めない、過去の巻にない嫌な読了感、どれも最高でした。次巻で最終巻だそうですか、どうなるのか想像できないですねー。ハッピーエンドかバッドエンドか、どっちに転ぶのだろうか??2014/10/14