出版社内容情報
【内容紹介】
アルハンブラ――グラナダの丘に黙然とそびえる、ムーア人の赤い城、8世紀初頭から800年間君臨したイスラム教徒の栄光と悲嘆の歴史を秘めて、今なおムーアの古王の復活を静かに待つ……宮殿の繊細華麗な美しさに魂を奪われた著者がその存在を世に知らせんと綴ったアルハンブラの歴史・伝説・ロマンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rena
16
アルハンブラは、スペインのグラナダの丘に佇むムーア人の建てたお城。いや~毎夜毎夜少しずつ読みました。ムーア人秘宝を巡る民話もワクワクするし、土地の人と作者アービングの交流も温かく、イスラムの文化を開花させた素晴らしい 王達の話も涙を誘うものだった~。2017/10/06
Sakie
12
1829年、著者は総督からアルハンブラ宮殿内の空き部屋に住む許可を得る。今のように観光地化される前、アルハンブラは荒れ放題で、出入り自由、貧民が住みついたりもしていた。それにしたってムーアの遺した造形物の美しさは紛う方ない。「月光を浴びるアルハンブラ」が好きだ。当然、ライトアップなどされていないので夜は暗闇である。ひと気のない宮殿は怖くもあろうけれど、手燭が揺らす彫刻や柱の陰影は目を奪おう。月が出れば乳白の大理石が白く浮かぶ。夜な夜な歩き、物思いに耽り、昼間はバルコニーの手すりに持たれてまどろむ贅沢さよ。2022/08/19
naoto
3
アメリカ人がアルハンブラに泊まり、そこで伝承されているいろんな話を聞く、という構成。なんとなく、「千夜一夜物語」に似た形かな〜などと思ったり。「千夜一夜物語」もちゃんと読んでみたいな。2011/12/12
あきひと
1
アンダルシア、グラナダの丘にあるイスラム建築の華麗なお城を彩るお伽噺集
旅行人
1
アルハンブラ宮殿を一躍有名にした名著。見方を変えれば旅本。どこまでが街に古くより伝わる本当の逸話なのかわからないが、恋の話が多くムーア人はロマンティストだなと実感。(駆け落ち話や、イスラム教徒の姫様とキリスト教の騎士等・・)2013/08/22
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