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内容説明
電気がむずかしいとして敬遠されるのは、電気が見えないことに原因があるのかもしれない。しかし多くの電気現象は電子の振舞いとして、かなり視覚的に理解することができるし、イオンの振舞いを加えれば従来の電気現象はほとんど説明できる。さらにそれで説明のつかない半導体についても、ホール粒子の考え方を導き入れて解きあかすことができる。摩擦電気に始まり、コイルやコンデンサ、トランジスタは言うに及ばず、ファクシミリやCDの原理まで、身のまわりの「電気」を解きあかしてみよう。
目次
1 電気についての考えの歩み
2 電気の源は電荷である
3 電気と似た者同士の磁気
4 電池と電気
5 直流と交流
6 電気抵抗とは
7 コンデンサとコイル
8 交流の抵抗(インピーダンス)と電気回路
9 真空管やトランジスタを含んだ電気回路
10 電波は情報伝達のパイオニア
11 小さな物質を観測する電子顕微鏡
12 マックスウェルの理論と電気現象
13 電気はなぜ高電圧にして送るか
14 最近注目されている電気の応用分野
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月讀命
58
電気とは何だろうか?日常生活を送る上で、電気はなくてはならない存在だ。光る。廻す。冷やす。温める。・・・・全て電気にあやかって快適な生活を送っているが電気の本質は知らない。眼では見る事の出来ない電気を解き明かす本。電気の発見から、種類、電池、コンデンサ、インピーダンス、直流と交流、モーター、真空管、トランジスタ、電波に至る迄、細かく解説してくれる。電流と電圧と抵抗の関係もよく解らない私が、最後まで読んだが全く理解出来なかったので再読しなければ・・・理屈が解らなくてもスイッチを入れれば使用可能の電気に感謝。2013/10/22
YUJIRO
2
電気について、数式を用いずに説明した本。逆に少し数式を入れた方がわかりやすい気がした。図も正直分かりやすいとは言えない。一応、高校の物理・化学から大学の専門課程の入り口くらいまでの内容を網羅的にカバーしているので、概観を理解するために用いるのが良いと思う。2018/12/10
レコバ
2
観測された事実と現時点において矛盾の指摘されていない相応に確からしいモデルが渾然一体となっているという意味で工学的な分野だという事がわかった。中学生時代に感じた気持ちの悪さの正体はこれだったのね。2014/04/02
barcarola
1
内容はかなり広範囲にわたっており、知識・雑学を得ようとして読むものだと思うのだが、それにしては少々難易度が高い。2018/06/03
Ryotaro Tsunekawa
1
電気と電気素子、電波など、電気についての入門書。とはいえ、素人には難解な部分も多々あり。三相交流のメリットが今一ピンと来なかった。大電圧を扱いやすいってことなのかな?もうちょっと知りたい。数式が出てこないので苦手意識がある人には良いかも。2015/06/10