感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ochatomo
3
ブラティスラヴァ世界絵本原画展1973年金牌 文は「モチモチの木」の斎藤隆介さん 秋田県横手のかまくらで水神様を祀り甘酒を飲む 1972刊2018/09/20
いずゅん
2
男の子と少し年下の女の子がかまくらに入って遊んでいると、侍の子どもが、次に赤鬼が…… 権太郎が13歳には思えない落ち着きを見せ、妹のような子を宥め、侍の子どもを暖かく迎え入れ、かまくらを叩き壊しにきた鬼を撃退する。 秋田の吹き上げる雪の話や、「寄進たんせ」など方言、かまくら遊びのディティールや、こえくみが偉い仕事で、武士との身分格差を幼子が叫ぶ……現実的な描写で地に足をつかせ、だんだんと同じ火鉢を囲んでいるような気になったところで、赤鬼が出てくる、突然のファンタジーやその後の空気が巧み極まる。2018/07/06
桂花
2
絵本原画展の展示で読了。雪国出身なので、はじめは絵の雪の描写にひかれて手に取りましたが、とても面白い本でした。生まれた立場のちがう三人の子供たちと鬼がかまくらのなかで出会います。そして…絵本の中の子供って、現実感ないというか、物語のなかの記号になってるので、大人になってからは親近感とかわかないんですが、この三人たちが大人になったとき、どんなドラマが!とか妄想するのも楽しみな、キャラクターたってる本でした。2016/08/03