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出版社内容情報
【内容紹介】
日常なにげなく使う数には、こんな面白い性質がひそんでいる
《インド人が発明したゼロ》0割る0の数学的意味は?奇妙な数ゼロを探って……
《便利な2進法》ライプニッツの2進法はコンピュータの世界で見事に開花
《完全数の不思議》6の約数は1、2、3。それらをたせばやはり6。
《無限と矛盾》自然数も平方数も無限にあるなら、それらの個数は等しいのか?
《対数の底e》統計学・生物学・経済学などにも使われるeの物語
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nbhd
6
素数と無限集合論の基本をやさしく解説した数学本。この本を読んで思ったのは、数学者の人たちは、1とか2とかの数字を、りんご1つとか2列目とか具象と結びつけることなく、純粋な概念として扱っているんだろうなということ。そういう数学的感覚の高みにはなかなかたどり着けないのだけど、最近は、xから省略されちゃってる1xの「1」みたいな存在が気になっている。あと、中学高校のどこかで何かの拍子にステキな数学本と出会っていたら、まったく違う人生を歩んでいたかもしれないなぁと、事あるごとにおもう。2016/03/20
へくとぱすかる
4
ブルーバックスのかなり初期本。それでも現役なのは理数系の世界では珍しいだろう。数論の入門書として、これほど易しく、魅力的な本はなかなかないからこそのロングセラー。フェルマーの最終定理もすでに解決ずみなことを考えると、最新情報で補填しながら読む必要はあるだろう。2013/11/06
nagata
2
数字が1つ増えるたびに、新しい切り口の数論が展開されるのは、頭がちょうど疲れるころに中身が切り替わっていくようで読み飽きない。表現も平易かつ丁寧で良書。個人的には、おそらく特別な書き方をしていないのだろうが、合同式のところがすとんと頭に入った。2019/01/26
ちば
2
数論の面白さと深淵さにチラリと触れられる本。特にx/0、0/0の数学的意味と自然対数の底であるeの話はとても面白かった。2018/03/07
Steppenwolf
2
翻訳されたのが40年前で未だに現役とは驚きである。しかし活字が消えていたりして古さを感じさせる。これは0から9,無限集合,自然対数の底までを関連するエピソードを交えて数論のトピックスを紹介している。数論に限らず数学に対して限りない憧憬を抱いてしまう。本書の中で日本の「読み書きそろばん」という概念がそのまま西洋にもあることが伺える記述がある。訳者は最近の結果もところどころ挿入されていて親切である。今後も本書のような本が出版され続けられることを希望する。その際は新しい書き手もの登場も重要だろう。2010/10/10
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