講談社現代新書<br> 日本人の意識構造 - 風土・歴史・社会

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講談社現代新書
日本人の意識構造 - 風土・歴史・社会

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  • サイズ 新書判/ページ数 237p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061156937
  • NDC分類 302.1
  • Cコード C0230

出版社内容情報

【内容紹介】
子どもを危険から守るとき、日本人はかならず前に抱きかかえる。それはなぜか――。日常の何気ない動作や人間関係に表われる意識下の民族的特質に注目しつつ、ユニークな視点から日本人像をあざやかに浮かび上がらせ、独特の歯切れのいい会田史観を展開した快著。話題のロングセラーの新書版である。

短距離とマラソン――わたしたちはかならず、ひじょうに短い目標を定める。10日間がんばれ、20日間がんばれ、せいぜい1年間がんばれということになり、そういうときにはエネルギーが集中する。背中で対象を感得できる程度に短期目標であり、想像力でも把握できるように具体的な競争相手を明確に設定するとき、はじめて、その達成にひじょうな努力を払うということになる。突貫工事とか、追いつけ追いこせ、という形にするときひじょうにうまくいく。これは、内側を向いている人間の心理、内側を向いている精神的姿勢の特徴であろう。それは、ひじょうな長所であるかもしれない。一方、ヨーロッパ人に対して、3日間だけ、1年間だけがんばれといっても効果はすくない。壮大な長期目標がないと元気が出ないというのがヨーロッパ人、つまり外側に向いている人間の弱さである。――本書より

書評再録(本書より)
●日本人とは、どういう民族なのか、その特質はどこにあるのか、いまほど問題にされているときはない。国際的にもそうである。本書は、日本人の意識構造の特質を、独自の発想法でみごとにえぐり出している。――<毎日新聞>
●だれもが知っていること、逆に、だれもが見のがしていたことを手がかりに、日本人の長所や短所が、アメリカやヨーロッパと対比のうえで描き出されてゆく。……実にみごとな料理ぶりというほかない。――鯖田豊之氏<読売新聞>
●学問の通常のワクを越えた発想をしながら、それが単なる思いつくではなく、ユニークな体系にまで発展し、それが文化や時務の解明、批判の武器として活用されている……氏のものはいつも独自であり、新鮮である。――尾鍋輝彦氏<サンケイ新聞>

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

5 よういち

80
日本人ならではの意識構造について語る。◆著者が1916年生まれ、本書の刊行が1972年とくれば語られる内容に古めかしさがあるのは致し方ないことだろう。当時の日本人は「背後主義」が強く出ていたそうだ。背後主義とは敵に対して背を向け、内に向けて正対すること。逆に欧米人は意識が外に向き、敵に対しては正面から仁王立ちになるという。今の日本人に、こうした意識構造が大勢を占めるとはとても思えないし、当時の日本人ですらこういう括りができるとも思えない。根拠としてあげている事例が都合が良すぎる気もする。2019/10/04

うえぽん

51
西洋史学者が昭和40年頃に雑誌に連載した論文集。戦後の自失を超え、日本人自身がその長所、短所を見極めるべきとする。非常時に子供を前に抱え周囲に背を向ける姿勢は西洋人と真逆であり、その背後主義は、敵味方の区別や敵の長所短所が分からず、内側に敵を求める弱点があるとする。欧州人には平和は建設するものだが、日本人には「ある」もの、復興は好きだが、長期計画は苦手。無理もさせるが面倒見がいい上司を理想とするタテ社会の強みを強調するが、爾後60年の変化は大きい。日本らしさの原点を室町後半・戦国期に求める見解も興味深い。2025/03/29

獺祭魚の食客@鯨鯢

15
日本人は外敵から子供を守る時におおいかぶさるような姿勢をとると記述されています。外国人は立ちはだかるそうです。子供との一心同体感、分身と同じ意識を持つなど自分にも思い当たることがあります。群れるか自立するかにより、村社会と拳銃による自衛の生き方の差もあります。同じ民主主義でも国民性が投影されます。お互いの違いを理解して付き合って行くことが大切ですね。2018/04/07

mass34

15
昭和47年の本書は、エピソードが沢山あって、そこそこ面白いが、やはり古い。日本人の意識構造の奥底にある、無意識や宗教観・哲学にはあまり触れられてないように感じる。欧米との比較による日本人の表層的な意識構造をなぞっているだけのように感じた。新書なので、記述しきれなかったのかも。2017/02/11

ハイちん

14
日本人の行動パターンから、日本人の意識構造の抽出を試みる。学術的な本だと期待していたが思ったよりエッセイっぽかった。断定的な表現を多用せず比喩的に日本人について語っており、わかる人にはわかるのだろうが、刊行当時(1972年)の環境を知らない僕にはよくわからないところも多かった。日本人だから○○、みたいなパターン化は情報化が進み個人が分化した現代では通用しなくなっているのでは、という気もしないではない。とはいえ無意識の領域では著者のいう日本人の「内向き」の意識構造がまだ根づいているところもあると思う。2019/01/10

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