感想・レビュー
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災害大嫌い美少女・寺
57
堀江卓のコミック源義経最終巻。屋島壇ノ浦で平家を滅ぼし(きちんと八艘跳びもやる)、そこから後白河の思惑、梶原景時の讒言、兄・源頼朝の嫉妬が見事に絡み合い、ここからはご存じ腰越状に勧進帳(改めて見ると弁慶の苦衷は胸を打つ)。奥州平泉に逃れたは良いものの庇護者・藤原秀衡は死に例のイジワル泰衡が義経を苛め滅ぼす(ついでに泰衡も頼朝に滅ぼされるが)。苦境から這い上がりスターになった者が、みんなの悪意で死なねばならない。こんな不幸は今でもあるだろう。ラストにプロローグのジンギスカン話をそっと添える。おすすめします。2019/03/19