出版社内容情報
日本的な美意識の極致ともいうべき「古今集」「新古今集」。紀貫之・在原業平・小野小町・式子内親王・藤原定家・西行・和泉式部など、和歌最盛期の錚々たる歌人たちの名歌を、「折々のうた」でおなじみの大岡信が鑑賞・解説する。 高校~一般
内容説明
日本の美意識と抒情の極致ともいうべき『古今集』『新古今集』。紀貫之・在原業平・小野小町・藤原俊成・式子内親王・西行・藤原定家など、錚々たる歌人たちの代表作が収められている。本書は、『折々のうた』でその鋭い鑑賞力を高く評価され、幅広い読者を獲得した大岡信が、日本の詩歌の最高峰に挑んだ力作。古典ファン待望の一冊である。
目次
古今集(袖ひぢてむすびし水の(紀貫之)
雪のうちに春はきにけり(よみ人しらず)
かすが野はけふはなやきそ(よみ人しらず)
人はいさ心もしらず(紀貫之)
見わたせば柳桜をこきまぜて(素性法師) ほか)
新古今集(山ふかみ春とも知らぬ(式子内親王)
みしま江や霜もまだひぬ(源通光)
春の夜の夢のうき橋(藤原定家)
梅の花にほひをうつす(藤原定家)
梅が香にむかしをとへば(藤原家隆) ほか)
著者等紹介
大岡信[オオオカマコト]
1931年、静岡県に生まれる。東京大学文学部国文学科卒業。1956年第一詩集『記憶と現在』で注目され、59年には、清岡卓行らと「鰐」を結成、日本的な抒情と西欧的な手法との深い詩的結合をめざした。また、評論の分野でも活躍、1971年『紀貫之』で読売文学賞、80年には『折々のうた』で菊池寛賞、90年には『詩人・菅原道真』で芸術選奨文部大臣賞を受賞した。明治大学教授・東京芸術大学教授・日本ペンクラブ会長などを歴任
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