出版社内容情報
低迷する世界経済、崩れゆく共同体、エネルギーの枯渇など、地球的課題を解決できるポジティブな方策とは? 世銀総裁有力候補の提言
内容説明
世界各地で貧困と戦ってきた経済学者ジェフリー・サックスが、今回、危機に瀕する祖国アメリカに目を向けた。増大する一方の貧富の格差、社会の分断、教育の劣化、巨額の財政赤字と政治腐敗、グローバリゼーションへの対応の遅れ、環境危機の深刻化…。悪化しつつある母国の病状を、途上国支援の現場で鍛えられた「臨床経済学」を応用して根本から診断、諸課題に対する抜本的な処方箋を提示する。
目次
第1部 大崩壊(アメリカの経済危機を診断する;失われた繁栄;自由市場についての誤った考え方;公共目的から手を引く政府;分裂した国家;新しいグローバリゼーション;八百長試合;注意散漫な社会)
第2部 豊かさへの道(共感にみちた社会;豊かさをとりもどす;文明の対価;効率的な行政のための七つのルール;立ち上がるミレニアム世代)
著者等紹介
サックス,ジェフリー[サックス,ジェフリー][Sachs,Jeffrey D.]
コロンビア大学地球研究所所長。潘基文(パン・ギムン)国連事務総長の特別顧問も務める。1980年にハーバード大学で博士号取得。29歳で教授に就任し、20年間ハーバードに所属、同大学国際開発センター所長を務めた。また、南米や東欧の途上国政府、世界銀行ほか各国際機関のアドバイザーを歴任し、2002‐06年まで途上国支援のための国連ミレニアム・プロジェクトのディレクターを務める。経済学者として世界から貧困を根絶するための活動に一貫して携わり、タイム誌「世界で最も影響力のある100人」に2004年、05年と連続で選出された
野中邦子[ノナカクニコ]
出版社勤務を経て、現在翻訳家
高橋早苗[タカハシサナエ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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