学研M文庫
タヌキは先生・キツネは神様―人間の社会は何か変ですよ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 255p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784059020165
  • NDC分類 480.4
  • Cコード C0140

出版社内容情報

大家族に育ったキタキツネの子は立派に独立し、ひとりっ子のタヌキは親のあり余る愛情のため死にかけます。さて人間の社会は大丈夫でしょうね。37年間北の大地で野生動物を診つづけてきた著者が、動物達の人間社会への伝言を、余すところなく伝えます。   

内容説明

大家族に育ったキタキツネの子は立派に独り立ちし、一人っ子のタヌキの子は有り余る愛情で死にかけた。さて人間の子は大丈夫でしょうか。旅行者が善意でやるスナック菓子がキタキツネを死にいたらしめ、人間が季節外れの物を食することで公害をまきちらし、動物達を苦しめている。37年にわたって野生動物の声を聞き続けてきた竹田津実が、病んでいる人間社会に、彼らの切実な伝言を伝えます。「今なら人間も大丈夫ですよ。」

目次

母ウマの復讐
大家族のキツネ
トビのピーと子供たち
テン子のコミュニケーション
親の愛情と子の友情
私の親は誰!?
子供の数と親の愛情
小さい時のケンカは…
忘れんぼのシマリス
ニャーは姉さん気どり
キタキツネの家風
およげない子ガモ
コタンクルカムイの食欲
スナック菓子とキツネ
モモンガの隠れ家
アザラシの子と目の高さ
いたずら好きな動物たち
無視されることはつらい
我が家の居候
捨てられた子いぬと少年
父親はつらい

著者等紹介

竹田津実[タケタズミノル]
写真家・エッセイスト・獣医。1937年大分県生まれ。1963年岐阜大学農学部獣医科卒。小清水町農業共済組合診療所に勤務。1970年より同診療所長。1991年退職。キタキツネの生態調査を続けながら、傷ついた野生動物の保護治療、リハビリの作業に取り組む。映画「キタキツネ物語」の企画動物監督をはじめ、テレビ放送番組の監督などを手がける。著書に、写真集『キタキツネ物語』『今日はキツネ日和』、エッセイ『北海道動物記(上・下)』『北の大地から』など多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けん

3
映画『キタキツネ物語』の企画や『子ぎつねヘレン』の原作者で、獣医、動物写真家の著者による、動物との関わりからヒトについて考えたエッセイ集。月並みな感想だが、非常に楽しく、かつ考えさせられた。常に痛い時に痛い場所をいじるため、言葉の通じない動物から恨まれる獣医。動物の教育とは親を真似ること。野生動物の痛みに気づくのは子供と老人。体の構造の違いは表現の違いであり、コミュニケーションの基礎。動物の産児の数は子育ての方法と結びついている。動物は自分の姿を認識できない。等々…著者の他の本も読んでみたくなった。2019/10/24

まんまるプーさん

0
野生動物を通じて、現代人達に警笛を鳴らす1冊でした。

yamakujira

0
北海道の大自然に囲まれて暮らす獣医さんと、その家族の日常。軽く読めていいね。 (★★★☆☆)

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