出版社内容情報
“上杉禅秀の乱”に端を発した戦禍が東日本全域に広がるなか、甲斐では武田信玄が家督を掌握、食指を信濃へと伸ばす。一方越後では若き上杉謙信が台頭する…。二大武将の人生が交錯する「川中島」に至る背景と実相を、関東擾乱の戦禍に重ねて詳述する。
内容説明
“上杉禅秀の乱”に端を発する旧体制の崩壊は、周辺武将の力関係をも激変させた。名門上杉氏が、北条氏に滅ぼされるなど、その余波は東日本全域を巻き込む大戦役へと発展する。絶えざる戦禍の中、甲斐では武田信玄が父信虎を追放し家督を掌握、食指を信濃へ伸ばした。一方、越後では混乱する国内から、若き上杉謙信が台頭する。信玄と謙信。二人の人生の接点は如何に演出されるのか!?戦国武田氏の戦いの背景と実相を詳らかにする。
目次
第1章 合戦の背景
第2章 晴信・景虎、歴史の舞台に現わる
第3章 武田晴信の諏訪郡侵攻
第4章 佐久・小県郡への侵攻と上伊那の制圧
第5章 小笠原長時、村上義清との抗争
著者等紹介
平山優[ヒラヤマユウ]
1964年、東京都出身。立教大学大学院修了。山梨県史編さん室所属。また、山梨大学で講師も勤め、戦国武田氏を中心とした研究活動を精力的に行なっている
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オルレアンの聖たぬき
1
関東甲信越の戦国史を俯瞰している。このシリーズを読めば何となく戦国史の入り口が見える。2019/05/30
やま
1
感想は下巻でまとめて。2018/08/12
蛭子戎
1
川中島っていう割には川中島の戦いの前で上巻が終わってしまう。上巻では堀越公方の成立と甲信越地区での影響力についてと武田晴信が武田家を掌握し近隣の諏訪氏、小笠原氏、村上氏などを駆逐していく様が主になっている。読んだ感想は信玄ってただのDQN。2016/05/14
リッチー。
0
戦国の甲信地方研究者が各種資料を検討しつつ描く川中島合戦本。上巻では武田家の甲斐掌握から信濃進出を詳述している。一方で同時期の上杉及び長尾家についてはあっさりめ。興味深いのは途中に掲示される飢饉年表。見ていて背筋が寒くなるほど連鎖する不作凶作を小説やドラマで感じることはないが、戦う動機としてこれほど腑に落ちるものはない。作者は2016年の大河ドラマの時代考証に参加しているそうなので飢えに苦しむ真田家中、みたいな描写があるかもしれない。2015/11/05
concreteseijin
0
面白かった。2012/03/06
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