学研M文庫
U‐ボート977

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  • サイズ 文庫判/ページ数 465p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784059010906
  • NDC分類 391.27
  • Cコード C0122

出版社内容情報

ヒトラーをアルゼンチンへ逃したとも噂される、ドイツ潜水艦Uボート7型997。その艦長であった著者が描く977艦の真実。3ヶ月以上におよぶ作戦。艦内での緊迫した状況。密空間で行われる手に汗握るUボートならではの心理作戦の全貌が明らかに。   

内容説明

「ヒトラーは生きている!」その噂を生んだのは、終戦から2ヶ月たってアルゼンチンへ入港した一隻のドイツ潜水艦の存在だった。イギリス領海内で送信者不明の終戦の報を受けたU‐977は、何故降伏ではなく単独で南米をめざす道を選んだのか?敗戦の真偽を確かめる術はなかったのか?そしてヒトラーは乗艦していたのか?情報から遮断された秘密裏の潜航の全容とともに、世界中が注目したU‐977のアルゼンチン入港の真実を、艦長が明らかにする。

目次

思い出は甦る
白帆から灰色の狼に
襲いかかる狼
護送船団だ!それ!沈めろ!
人生の二つの面
嵐・クリスマス前夜の戦い
潜航給油
ジブラルタルの地獄
最大の敵、レーダー
対空戦闘・突破
海に住む海神
新兵器待望
最後の出撃命令
潜航六十六日
南十字星を仰いで
ヒトラーを隠したに違いない

著者等紹介

シェッファー,ハインツ[シェッファー,ハインツ][Sch¨affer,Heinz]
1920年、ドイツ・ベルリン生まれ。1938年、海軍兵学校入学。1941年、少尉候補生として潜水艦に乗り組みを命じられる。1943年、23歳の若さでU‐148の艦長となる。1944年、U‐977の艦長となる。1945年8月17日、U‐977をアルゼンチン・マルデルプラタへ入港させる

横川文雄[ヨコカワフミオ]
1918年、東京生まれ。上智大学文学部ドイツ文学科卒業。上智大学名誉教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ted

2
’01年1月刊(底本’84年)◯ノルウェー沖での作戦航海中にドイツ敗戦を伝える無電を受信するも「敵の謀略」と判断し、最終的に降伏ではなく(親独的で少しでも未来に可能性のある)アルゼンチンへの亡命を決意して66日間の航海(図らずも世界記録)を成し遂げた艦長の手記。惜しむらくは艦長やU977乗組員の写真が皆無で、無関係な写真ばかりが載っていること。僅か27歳でこれだけの難事業をやってのけたシェッファー艦長の統率力と胆力には脱帽。ドイツ海軍兵学校での厳しい訓練はこうしたことを可能たらしめるためにあるのだと納得。2024/12/25

coelacanth2012

1
ドイツ降伏後、連合軍に艦を渡すを潔しとせず、潜行六十六日かけてアルゼンチンまで亡命したU•ボート977号艦長の回顧録。戦時中の海洋戦などの記述もある。

えふのらん

0
終戦時にアルゼンチンへの亡命を果たしたU977の回顧録。潜水艦の基礎知識や缶詰食等の日常品から赤道祭まで潜水艦内の日常が緻密に綴られている。ドイツ軍人を描いたものとしては珍しく、基礎訓練や罰(マスト上り)について語られているのが印象的。2013/08/02

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