出版社内容情報
第六天の魔王――人類が仏の世界に入ることを妨げ、自らの快楽世界を守るべく立ち働く天魔たちの王と信じられた、外道最強最大の神の名である。織田信長は自らをこの破壊神に重ね、彼の内なる神と同化していった…。謎に包まれた信長の精神世界に鋭く迫る!
内容説明
「第六天魔王」―人類の成道を妨げ、おのが快楽世界を守るべく立ち働くと信じられた天魔たちの王。織田信長は、この外道最強最大の魔神を名乗ったのみならず、あまたの暗黒神を自らの周囲にちりばめ、天下布武に突き進んだ。安土城に封印された「魔王信長」の秘密、信長とその氏神・守護神の秘められた因縁、そして内なる意識の暗部に形成された「神」の元型とは…?鬼神・信長にまつわる数々の謎を解き明かす。
目次
第1部 織田信長―天下一統の背後に隠された鬼神の影(天下布武の野望;弁才天勧請の謎;牛を戴いた鬼神;隠された修法僧 ほか)
第2部 第六天魔王―須弥山=安土城に君臨した魔王(第六天とは何か;破壊と創造の魔王;安土城の秘密;天魔の棲まう世界 ほか)
第3部 魔王信長―かくして信長は“造物主”となった(「逆流」、そして変容;最後の野望)
著者等紹介
藤巻一保[フジマキカズホ]
1952年、北海道に生まれる。中央大学文学部卒。作家・宗教研究家。主な著書に、評伝『安倍晴明』、晴明著と伝えられた陰陽道書『〓〓内伝(ほきないでん)』の訳・解説書『安倍清明占術大全』、鬼神ダキニと中世神秘主義を追求した宗教論『真言立川流』、東西の占いの構造と背景にある思想を解き明かした『占いの宇宙誌』、小説『陰陽魔界伝』などがある
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出世八五郎
紫