学研M文庫
第六天魔王信長―織田信長と異形の守護神

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  • サイズ 文庫判/ページ数 349p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784059010432
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0121

出版社内容情報

第六天の魔王――人類が仏の世界に入ることを妨げ、自らの快楽世界を守るべく立ち働く天魔たちの王と信じられた、外道最強最大の神の名である。織田信長は自らをこの破壊神に重ね、彼の内なる神と同化していった…。謎に包まれた信長の精神世界に鋭く迫る!   

内容説明

「第六天魔王」―人類の成道を妨げ、おのが快楽世界を守るべく立ち働くと信じられた天魔たちの王。織田信長は、この外道最強最大の魔神を名乗ったのみならず、あまたの暗黒神を自らの周囲にちりばめ、天下布武に突き進んだ。安土城に封印された「魔王信長」の秘密、信長とその氏神・守護神の秘められた因縁、そして内なる意識の暗部に形成された「神」の元型とは…?鬼神・信長にまつわる数々の謎を解き明かす。

目次

第1部 織田信長―天下一統の背後に隠された鬼神の影(天下布武の野望;弁才天勧請の謎;牛を戴いた鬼神;隠された修法僧 ほか)
第2部 第六天魔王―須弥山=安土城に君臨した魔王(第六天とは何か;破壊と創造の魔王;安土城の秘密;天魔の棲まう世界 ほか)
第3部 魔王信長―かくして信長は“造物主”となった(「逆流」、そして変容;最後の野望)

著者等紹介

藤巻一保[フジマキカズホ]
1952年、北海道に生まれる。中央大学文学部卒。作家・宗教研究家。主な著書に、評伝『安倍晴明』、晴明著と伝えられた陰陽道書『〓〓内伝(ほきないでん)』の訳・解説書『安倍清明占術大全』、鬼神ダキニと中世神秘主義を追求した宗教論『真言立川流』、東西の占いの構造と背景にある思想を解き明かした『占いの宇宙誌』、小説『陰陽魔界伝』などがある
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

出世八五郎

4
ブランドりょくのない出版社の所為か、子供向けのビックリ信長本になったきらいがある。オカルト信長です。

2
2001年刊行。17年前の書籍なので仕方がないですが、現在の歴史研究における織田信長像は案外に保守的で現実的な武将というもの。ほんの十数年とはいえ信長観の隔たりを痛感させられるのであります。本書の内容自体は織田信長の鬼神崇拝をいたって手堅く検証しており、弁財天、白山権現、牛頭天王、ダキ二天…とても興味深く読める話題の数々は「魔王」信長のイメージそのまま!というところですが、信長像の修正が進んだ現在、武田信玄や上杉謙信も呪術に頼ったように信長も当たり前に呪術に頼ったという解釈に落ち着くのでしょうか。星5つ。2018/09/23

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