内容説明
日本文学とヨーロッパ俳画の美しい融合。加藤郁乎句集『了見』の英訳二十句選に、ルーマニアの著名な俳画家による俳画と自註を添えた。深い観照を湛えた郁乎晩年の俳句を、親交を結んだ詩人による滋味溢れる英訳と俳画で味わう。英和対訳。
目次
1 序論
2 郁乎句集『了見』二十句選とコッドレスク俳画
3 加藤郁乎の俳句に想を得た俳画二十点注解
4 評釈
著者等紹介
伊藤勳[イトウイサオ] [Codrescu,Ion]
昭和24年岐阜県生まれ。詩人。愛知大学大学院文学研究科欧米文化専攻・経済学部教授。日本文藝家協会会員。日本現代詩人会会員。日本ペイター協会前会長・理事。平成17~18年、ケンブリッヂ大学、英語学部及びダーウィン・コリッヂ客員研究員。評論『加藤郁乎新論』(沖積舎、平成21年)で第11回加藤郁乎賞受賞
コッドレスク,イオン[コッドレスク,イオン]
1951年、ルーマニア、コバディン生まれ。俳画家、俳人、編者。コンスタンツァ・オヴィディウス大学准教授、美術史と比較藝術を担当。2007年、ブカレストの国立藝術大学から視覚藝術博士号授与。藝術活動:1992年、コンスタンツァ排句協会創設、国際俳句誌『あほう鳥』創刊。2004年、国際俳句誌『庵』創刊。主要受賞歴1994年、『池をめぐりて―アンソロジー』、アメリカ俳句協会優秀図書賞一等賞。1996年、アメリカ俳句協会連句コンテスト大賞、「もうひとつの絵」と題して、コッドレスクの捌きで米国俳人ジョン・スティーヴンスンと二人で巻いた連句に対する授賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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