出版社内容情報
古代、日本には神武天皇が樹立した大和朝廷以前に「原大和王国」とも言うべき国家が存在し、そこには太陽神ニギハヤヒが君臨していた。しかし、記紀はこの偉大なる大王ニギハヤヒを、神代史から抹殺してしまった。闇に葬り去られた古代史がここに甦る！
内容説明
古代、日本には神武天皇が樹立した大和朝廷以前に、「原大和王国」とも言うべき国家が存在していた！その国に君臨していたのは、太陽神ニギハヤヒ。しかし、記紀はこの偉大なる大王ニギハヤヒを、神代史から抹殺してしまった。スサノオの命や神武天皇の原型とも言われるニギハヤヒは、どのようにして歴史から消されたのか。時の為政者が闇に葬り去ったもうひとつの古代史、真実の古代史が今ここに蘇る。
目次
プロローグ 発掘された古代史・衝撃の事実
第１章 『古事記』『日本書紀』は改竄されていた！
第２章 大神神社に隠された驚くべき真実
第３章 謎に満ちた大王ニギハヤヒの正体
第４章 史実が裏づけるニギハヤヒの“東征”
第５章 幻の大王ニギハヤヒの秘めたる系譜
第６章 太陽神として君臨したニギハヤヒ大王
第７章 出雲王国と覇王スサノオの実像
第８章 スサノオ出雲族と日向族の九州覇権戦争
第９章 つくられた女王アマテラスの原像を追う
第１０章 出雲王国の滅亡と新大和王国の誕生
エピローグ 「記紀」に抹殺されたニギハヤヒ大王
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
讃壽鐵朗
1
饒速日命はどこまでも不思議な存在で興味津々である
ひろゆー。
1
原田常治氏を嚆矢とする「神社伝承学」の手法を駆使して、記紀に隠された原大和大王・ニギハヤヒの実相に迫る大胆な書。原田氏著の「古代日本正史」とほぼ同じ枠組みであるが、整理されていて分かりやすい。書かれている事柄の根拠が想像力で埋められている部分は少なく、大胆で壮大な古代史の提示なのだが、神社伝承というフィールドワークによって支えられているという意味で、大きな瑕疵なく実相に近い歴史だと感じる。何より古代最大の謎・物部氏の成り立ちの由縁に納得がいった。超マイナーな本であるのが不当に思われるほど残念。2009/07/18
真葛
1
物部氏の謎、最高に面白いです。2009/03/01
朝日文左
0
神先生の古代史シリーズは、読んでいてわかり易いんだよね。2014/06/02
連雀
0
安彦良和が古代史物を描くときのタネ本としていた原田常治と同様に、神社の社伝を収集する手法で描かれた古代史です。『記紀』とは違った歴史ですし、初めは戸惑ったのですが、読み進めるとなかなかの説得力で面白かった。2013/03/31
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- 和書
- 野蛮なやつら 角川文庫
