出版社内容情報
読売屋「心筆堂」の信吉は一本気な江戸っ子。高級飴細工の宣伝チラシに因縁をつけられるが、そこには意外な真相が……。
読売屋「心筆堂」の信吉は一本気な江戸っ子で、読売づくりに日々余念がない。あるとき高級飴細工の引き札(宣伝チラシ)に「不老長寿の菊花糖」と謳ったばかりに、「飴を食べて子供が死んだ」と因縁をつけられるが、調べるうちに意外な真相が明らかになる…。
内容説明
父亡き後、読売屋「心筆堂」を継いだ信吉だが、「半ちく(半人前)」と笑われて評判は今ひとつ。人懐っこい上、生真面目なので、読売のネタ探しのはずが、ついついのめり込んでしまい人助けに駆けずり回る始末。兄より文才があると戯作者気取りの妹、おぶんが書いた菓子処の引札が、思わぬ事件を巻き起こしてしまう。妹想いの信吉は必死に奔走するが!?―。
著者等紹介
井上登貴[イノウエトキ]
兵庫県出身。甲南大学文学部卒。会社員生活を経て、作家活動開始。井上登紀子名義で脚本・戯曲・構成などを執筆。『母子飴―泣きの信吉かわら版』で、小説家としてもデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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