内容説明
子ども時代から他者との関わりに深く迷い、青年時代においても世の中や人間関係に恐怖し続ける葉蔵。その内面の弱さと容姿に女性は惹き付けられ、葉蔵は次々と同棲相手を替えていく。断ち切れない酒、薬。そして自殺未遂。重苦しい絶望感のなか、葉蔵はひたすら愛と幸せ、生きる意味を悩み続けていく。
著者等紹介
太宰治[ダザイオサム]
1909‐1948。青森県金木村出身。本名は津島修治。東京帝国大学仏文科中退。1935年に「逆行」が第1回芥川賞の候補となる。パビナール中毒に悩みながらも、翌年に第一創作集『晩年』を刊行。1939年に石原美和子と結婚し、「富嶽百景」「走れメロス」などのすぐれた短編を発表。戦後、「ヴィヨンの妻」「斜陽」「人間失格」などで流行作家となるが、1948年に山崎富栄とともに入水自殺
比古地朔弥[ヒコチサクヤ]
埼玉県出身。1996年に『COMIC BINGO』(文藝春秋)にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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のっち
12
☆☆☆図書館にて。省略されているようなところもあるだろうが、それも含め原作も読んでみたいと思った。2015/07/08
kent6201
10
C 原作は挫折したので、漫画で。確かに「人間失格」です。酒と女は文豪には必要要素なんでしょうけど。2015/03/07
千木良
2
ただ、一さいは過ぎて行きます―――――2012/10/28
秋浜立
2
なぜこんなダメ人間に女性が惚れるのか。それが問題だ。2010/02/22
ゆず♪
2
太宰治の代表作をこんな薄い1冊にまとめていいのか?という疑問があったが原作を知らないので何とも言えない。 漫画にするのだったらもっとわかりやすく読みやすくしてほしかった。 個人的にはイマイチな1冊。2010/02/21