内容説明
南町奉行所の辻喜平次は、父の退身と続く兄の死で渋々あとを継いだ二代目同心。旋毛曲りのせっかちで、抱えの猪牙舟を奔らせ、そのうえ異例の若さで定町廻りに抜擢されたとくれば同僚の嫉妬も買うが、本人はどこ吹く風。唯一動きが鈍るのは、出戻りで幼なじみの千勢に対してだけである。ある日偶然耳にした父に纏わる噂。不審を抱き調べ始めた喜平次は何者かに命を狙われ、ついに実直ばかりと思っていた父の苦渋の決断を知ることに…。
著者等紹介
小林力［コバヤシリキ］
１９２６年、栃木県足利市生れ。旧制松本高等学校を経て、１９５２年、東京大学経済学部経済学科卒業。新聞社を定年退職後、大学講師、番組制作編集会社に勤務するかたわら、エッセイなどの執筆活動に入り、『旋風喜平次捕物捌き』で小説家デビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 憲法はまだか 角川文庫
