内容説明
ほんとうに欲しいものは、なに?アスファルトの亀裂から噴きこぼれる、情熱と官能。都会暮らしに倦んだ男女に訪れた、七つの欲望の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そのぼん
28
エロチックな雰囲気の作品ばかりを集めた短編集でした。浮気をしている男性が夢を見ているシーンから始まる『夢の封印』と、女性三人が旅行をする『蓬莱ホテル』がこの本のなかではよかったかな、と思いました。人間の厭な部分もちらほら見える作品もあったので、好き嫌いは別れるかな、と思いました。2014/01/08
ぶっくlover
7
短編集です。最後の『熟れた休日』が良かった。2020/03/21
tama
4
図書館本 坂東シリーズ 男女の話ばかりなんだが、どうも今まで読んだほかの作品より「半端感」が半端ない。だからなんだよ!?と云いたくなる作品が多かったなぁ。「夜の魚」「月待ち」などそのネタならもっと深掘り出来ただろうに。2015/10/26
mare
3
短編集。どの章もその続きが読みたくて堪らなかった。とても虜にさせる味をもった食事のように。けれど、それ以上の続きがあって、それを中に更に取り込もうと口に入れ始めたらきっと膨満感に苦しむか、口から溢れるか、体に収まらないだろうとも思う。或は、この料理の作り手ならそれをみこして消化剤のスパイスをまぎれこませてくれるのだろうか。満足にひそむジレンマ。良かった。 2013/10/21
なつ
2
官能的な短編集。綺麗な描写で嫌らしさがなく、良かった。2011/09/13