内容説明
下っ端仕事専門の伊賀のくノ一・菊は、ある日突然、剣豪将軍として名高い足利義輝の警護という「大役」を命じられ、忍犬・クーを伴い、急ぎ京へ向かう。そして、剣士として人として素晴らしい資質を持つ義輝に仕え、さらに剣聖・塚原卜伝の薫陶を受けるうち、菊の眠っていた「才能」が開花していく。だが、世は戦乱。時の権力者・松永弾正が放った最強の刺客・甲賀忍者の権六が、義輝と菊のもとへと放たれるのだった―。
著者等紹介
高妻秀樹[コウズマヒデキ]
1955年、宮崎市生まれ。大学卒業と同時に公立学校教員(倫社・政経担当)となり県内の高校を転々とする。四十六歳の時、宮崎県の中心的進学校で初めて歴史科目を担当したことから、一日一冊の歴史関係書を読破するようになり、それが小説執筆への契機となる。以後、歴史小説に挑み続け、2005年、第十一回歴史群像大賞受賞作の『胡蝶の剣』でデビューをはたす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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