内容説明
流人暮らし十二年で江戸へ戻り、闇の始末人となった絵師の英一蝶。師走の大川で溺れた子供を助けるが、その子は偶然にも裏仕事仲間の菊坂丈之介が、闇討ちから救った銀座役所の重役・関口善左衛門の妾の子だった。関口は貨幣鋳造に関する無実の咎で幕閣に追われていた。一蝶の幕府に対する怒りは未だ治まらず、父子に襲いくる凶刃を撥ね返し、仲間と共に傲慢な似非役人を血祭りにあげていく…。
著者等紹介
本庄慧一郎[ホンジョウケイイチロウ]
本名・望田市郎。東京に生まれる。劇作家・小沢不二夫氏、三好十郎氏に師事。演劇(戯曲・演出)を学ぶ。その後、民間放送で番組の脚本や構成台本を執筆。また、コピーライターとしては日本民間放送連盟賞をはじめ、海外の賞など百五十以上を受賞する。1991年、小説家に転身。各小説誌に精力的に作品を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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