出版社内容情報
勇将・楠木正成、新田義貞を倒し、幾多の合戦と政略・政争に明け暮れた尊氏の一生を陰で支えた多くの女たち。妻・登子、白拍子の花夜叉、藤夜叉、阿野廉子をはじめとする美しく妖しい女たちと尊氏との濃密な色模様を円熟の筆致で描き上げた長篇官能時代小説。
内容説明
慶応元年、幕府は江戸の商人から五十万両もの御用金を得て、第二次の長州征伐を断行する。江戸では物価が高騰し、盗賊が横行、勤王派と佐幕派の抗争に揺れていた。両親の死後、勝海舟に拾われた剣客の下斗女多門は、行きがかりから何人もの浪人を斬り殺す。彼らは大店に押し込み強盗を働く御用盗で、その背後には巨藩の野望があった。最後の侍、多門が不逞の輩を斬りまくる。
著者等紹介
峰隆一郎[ミネリュウイチロウ]
1931年、長崎県生まれ。日本大学芸術学部中退。雑誌ライターを経て、79年に「流れ灌頂」で問題小説新人賞を受賞。以後、時代小説、推理小説を多数著し、人気作家となる
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