出版社内容情報
奈良時代中期の「長屋王の変」。唐で最先端の学問・技術を学び帰朝した吉備真備は、元正上皇にその真相解明を命じられた。上皇の側仕えらしき美少女阿礼女と謎を探る中、襲いくる敵に呪禁と陰陽の秘技で挑む真備がついに掴んだ真実は？古代ミステリ超大作。。
内容説明
奈良時代中頃、左大臣長屋王に天皇の呪殺・謀反の企てが発覚。王が家族もろとも自死に追い込まれたとされる「長屋王の変」。八年後、平城京には藤原四兄弟が時の為政者として君臨。元正上皇は、唐で最先端の学問・技術を学び帰朝した吉備真備に、事件の真相解明を依頼する。旧長屋王邸の煉丹小屋に陣取り、上皇の側仕えらしき美少女阿礼女と共に謎を探るなか、次々と襲いくる敵に、呪禁と陰陽の秘技で挑む。真備がついに掴んだ戦慄すべき真実とは？古代ミステリ超大作。
著者等紹介
片桐樹童［カタギリキドウ］
１９６３年、岐阜に生まれる。９９年、『古事記呪殺変』で第６回歴史群像大賞を受賞
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感想・レビュー
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Berlin1888
5
唐返りの吉備真備と謎の美少女阿礼女のコンビが、長屋王事件の真相を探ろうとするお話。といっても、いわゆる歴史ミステリ的なものではなく、伝奇小説寄りの古代史エンタテインメントでした。阿礼女の素性は伏せられたままですが、どう考えても「あの女帝」の若い頃だったりして、まさに思いついた者勝ちの設定が愉快。前作とはまるで別人のような進歩ぶりのクオリティで、２冊きりで、十年以上も新作が出ないままなのがもったいない。2014/05/05
ぴあ
4
漠然と抱いていたイメージと全く違う、これでもかってくらい格好いい真備が大活躍。謎の美少女とのコンビも、テンポある会話も楽しい。私的にすごく好きな作品だった。唐時代の話とかも読めたらいいのに。2015/01/20
とんぼ
2
題名やあらすじから摩訶不思議がまかり通ってる設定かと思いきや、真備や房前など非常に先進的な知性を持っていて、彼らの思考は科学的かつ現代的。エンタメ性に富んでいて歴史小説的な硬さは感じられない。キャラクターもとっつきやすくて世界観に入りやすい。2009/11/04
sa-ki
2
歴史上の人物たちが個性的に描かれ、歴史ミステリ、伝奇、アクションと多様な面から楽しませてくれる。映像化したら面白そう。2009/07/24
