出版社内容情報
現代に名を残す大作曲家たちの「リアルな」人生にせまる、当時の社会状況も踏まえた“ビジネスで学ぶ西洋音楽史”。シューベルトのように借金を抱えて夭折した者もいれば、ロッシーニのように若くして成功し早々引退した者もいる。その違いはどこにあるのか?
内容説明
『第九』初演の利益は意外と少ない??遺産が推定2000億円超の大物は??…収入源、キャリア、借金歴―歴史に名を刻む作曲家たちのお財布事情を徹底調査!全41人。
目次
第1章 バロック時代最後の巨匠―ドイツの音楽職人バッハ×イギリスの成功者ヘンデル
第2章 初期古典派の宮廷音楽家―ハンガリー貴族に仕えたハイドン×スペイン皇太子に仕えたボッケリーニ
第3章 ウィーン古典派の最盛期―気鋭のフリーランス作曲家モーツァルト×ウィーン楽壇を上り詰めたサリエリ
第4章 古典派からロマン派へ―ベートーヴェンと音楽家を支えたベンチャー企業
第5章 ロマン派の萌芽―貧しき薄命の歌曲王シューベルト×早期リタイアしたオペラ王ロッシーニ
第6章 ロマン派の礎を築いた音楽家―文筆業との二刀流シューマン×指揮者としても有能だったメンデルスゾーン
第7章 世紀の2大天才ピアニスト―サロンでもてはやされたショパン×劇場のスーパースターリスト
第8章 オペラを完成させた2大巨頭―浪費家なドイツ楽劇王ワーグナー×篤志家のイタリア歌劇王ヴェルディ
第9章 成熟したロマン派の音楽―ドイツ音楽の継承者ブラームス×世界のワルツ王ヨハン・シュトラウス2世
第10章 フランスのロマン派―オペラ成功を夢見たビゼー×パリ楽壇の長老サン=サーンス
第11章 チェコ音楽の躍進―祖国の発展に尽くしたスメタナ×国際的名声を獲得したドヴォルザーク
第12章 ロシアの新しい息吹―寛大すぎるパトロンに支えられたチャイコフスキー×兼業作曲家集団ロシア5人組
第13章 北欧の国歌と音楽家―安定を好んだノルウェーの傑士グリーグ×フィンランド救国の借金王シベリウス
第14章 後期ロマン派の名指揮者―指揮で生計を立てたマーラー×指揮でも作曲でも成功したリヒャルト・シュトラウス
第15章 印象派、フランスの新しい響き―型破りな音響芸術家ドビュッシー×几帳面な音色職人ラヴェル
第16章 復興するイギリス音楽―イギリス楽壇の重鎮エルガー×インテリ民謡収集家ヴォーン・ウィリアムズ
第17章 近代ロシアのピアノ音楽―ロシア革命前に早逝したスクリャービン×アメリカに亡命して大成功ラフマニノフ
第18章 現代音楽への序章―民謡集めが曲作りの源泉バルトーク×新しい音楽論を追求したシェーンベルク
第19章 東と西の20世紀音楽―祖国に戻って地位を確立プロコフィエフ×若くして国外で大成功ストラヴィンスキー
著者等紹介
山根悟郎[ヤマネゴロウ]
クラシック音楽事務所のアスペンに3年、武蔵野文化事業団にクラシック音楽の企画担当として約10年勤めたのち、現在、MCSヤング・アーティスツに勤務。桐朋学園大学ピアノ科を経て3年間ベルギー(レメンス音楽院)へ留学した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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