出版社内容情報
性の多様性についてマンガと図解で小中学生にわかりやすく解説。「ふつう」「ヘン」といった固定観念を正し気づきを与える一冊。「男」か「女」で単純に性別を分けられない人が日本には7.6%いる(40人の教室に約3人)。この本を読めば,性の多様性について正しく学べ,お互いの理解を深められる。日常や学校現場での事例を,マンガと図解で小中学生に読みやすく解説。
特定非営利活動法人ReBit[トウテイヒエイリカツドウホウジンリビット]
監修
殿ヶ谷美由記[トノガヤミユキ]
著・文・その他
目次
第1章 性別ってなに?(ふつうってなに?;男らしさや女らしさってなんだろう? ほか)
第2章 LGBTの人たちの気持ち(自分らしくありたい!でも;自分のことをかくさないといけないとき ほか)
第3章 みんなが過ごしやすい学校って?(学校での男女分けについて考えてみよう;学校生活で困るのはどんなこと? ほか)
第4章 カミングアウトするとき/受けるとき(カミングアウトってなに?;カミングアウトはなぜするの? ほか)
第5章 世の中はどんどん変わっている!(LGBTをめぐる世界のいま;LGBTをめぐる日本の取り組み ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えちぜんや よーた
100
日本語で「ふつう」とは定義が決まっていない言葉だと思う。自分が知りうる限りでは鉄道で各駅に停車する「普通電車」ぐらいか。「みんな」という言葉も定義もあいまいで「みんなはふつう」という言葉は周囲の空気を読んで「右へ倣へ」ぐらいにしか意味が取れない。「ふつう」について疑問を持たないとマイノリティーの存在がなかったものにされる。結果、多様性の中から生まれる素晴らしいアイデアが消されていく。オードリー・タン(唐鳳)氏はトランスジェンダーにして、35才で台湾のIT担当大臣となった方だ。 2020/03/15
杏子
23
初めて知るLGBTの本としては最適かと思いました。マンガでちょっとしたストーリーが紹介されていたり、漢字にはすべてルビが振られていたり。中高生になってからというよりは、小学校高学年くらいから目にしておいた方がよいのかも?とくにいいと思ったのは、いろんな方の体験談が載っていることと、こころの性、からだの性や、好きになる性、表現する性が矢印で位置がマークされるなどの工夫がある点でした。漠然と考えるより、実際LGBTの方の話を読んだり、視覚的にどういうふうなのかわかる方がよいのでは?と思いました。2021/02/01
ヒラP@ehon.gohon
15
「ふつう」という言葉に、多様性に対する疎外感を感じました。ふつうじゃないと言われてきた人たちが、ふつうでいられることを考える本でした。2024/08/02
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
15
章ごとに導入がマンガになっていたり、LGBTの方々の生の声がきけるなど入りやすい本。LGBTではなくてもつい言ってしまう「ふつう」。人によって当たり前の「ふつう」は「ふつう」ではないんですね。『 性別ってなに? LGBTの人たちの気持ち / みんなが過ごしやすい学校って? / カミングアウトするとき/受けるとき / 世の中はどんどん変わっている! 』2022/08/09
のり
15
大きい本で、イラストや漫画が少女漫画風だから受け入れやすい。実在の方々の体験話もあるから、もし、人言えず悩んでいる子も読みやすいと思う。大人の私も知らなかったり、誤解していた事もあって、読んで良かった。2018/11/12