内容説明
フグ、ハチ、キノコ、微生物など、代表的な毒を由来ごとに紹介した毒学入門の決定版。毒が人体に作用するしくみをイラストでわかりやすく解説。致死量、症状、化学的性質など、毒のスペックが一覧できる「毒図鑑」つき。
目次
毒図鑑
第1講座 毒の基礎
第2講座 動物毒
第3講座 植物毒
第4講座 麻薬
第5講座 微生物の毒
第6講座 鉱物・人工毒
第7講座 毒の事件簿
著者等紹介
鈴木勉[スズキツトム]
星薬科大学薬品毒性学教室教授、薬学博士。世界保健機関薬物依存専門家委員会委員。日本アルコール・薬物医学会理事長、日本緩和医療薬学会代表理事、日本薬理学理事、日本神経精神医学会理事。1949年、山形県生まれ。星薬科大学大学院薬学研究科博士課程修了。麻薬を専門に研究し、緩和医療の発展に貢献している。1989年日本薬理学会第4回学術奨励賞、1993年度日本神経精神薬理学会第1回学術賞、2000年度日本薬学会宮田専治学術賞など、受賞歴多数
田中真知[タナカマチ]
作家・翻訳家。1960年、東京都生まれ。慶応義塾大学経済学部卒。科学雑誌のライターのかわたらアフリカや中東、アジアを歩き回り、エジプトに8年滞在。既成の文化や学問の枠組みに収まらない事物や現象に惹かれる。取材中に出合った毒虫や有毒植物、熱帯病などとの経験から、毒をめぐる科学や文化に関心を抱く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kinkin
26
世の中の様々な毒について。毒にもなれば薬にもなるという言葉があるが なるほど。2014/06/18
Sato
11
トリカブトやヒソなど毒というのはミステリー小説やニュースで取り上げられるが、どういった効果で死に至るのかまではわからなかった。青酸カリはなんか吐いて苦しむイメージ。それら麻薬も含め過去の事例も押さえつつ網羅。作り方までは書いてないけどw。人工毒は麻薬もそうだか、治療や殺虫剤目的が変わって中毒や殺人に使われるようになったと聞くと残念な気持ちになります。他に自然毒に関しては即死以外の対処法も書かれててなかなか面白い本でした。2016/07/23
まるめろ
8
よく耳にする毒物を纏めた一冊。成分や作用、出所などがわかりやすく書かれている。植物毒から麻薬まで幅広い。ちょっとしたエピソードも盛り込まれていて興味深く読んだ。そして人間の身体がいかに奇跡的な働きをしているのかに驚いた。2020/03/09
しろのあ
4
毒から生態系や迷信などいろいろな文化が見えてきて面白い。ベラドンナで瞳を大きくするとか、美容の根本って変わってないんだな。銀食器が毒殺対策だったとか。新しい毒より、むかしの毒が気になります。2015/03/04
えぬ
3
レポート用2013/07/09