内容説明
巨星豊臣秀吉が落ち、平和だった世に不穏な戦雲が棚引き始めた。島左近は、大和国郡山城の大名に出世し、石田三成と共に、秀頼を後継者として、豊臣家の天下を不動のものにしようとする。だが、その前に、謀将徳川家康が立ちはだかった。家康は反石田派の豊臣恩顧の大名を抱き込み、恐るべき策略を仕掛けて、天下を手中に収めようとする。佐和山城に追いやられ、奉行職を失った三成は失意のどん底に落ちるが、そこに左近が現れる。二人は家康打倒を誓い合い、己の命を賭けて、新たな戦を仕掛けることになった。そこに直江兼続、大谷吉継が加わり、ついに東西両軍は、浜松で天下分け目の大戦に突入する。果たして島左近は、家康の野望を打ち砕くことができるのか。
著者等紹介
神宮寺元[ジングウジハジメ]
1956年、東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。1996年、菅原道真の晩年に題材をとった『孤舟の夢』(講談社・歴史ピープル)で、作家デビューを果たし、王朝ホラー『疱瘡将軍』などの幻想的な歴史小説を発表する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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