内容説明
平安時代初期、唐から日本へ真言密教を将来した空海。彼は、この“最新”にして“画期的”な教えをもって、わが国に真言宗を開いた。以後、この教えは日本の文化・思想・社会に大きな影響を与えていく。しかし、空海が伝えたのは、じつは真言密教だけではなかった。それを超える奥義ともいうべき“もうひとつの密教”を伝えていたのである。しかも、その奥義こそ、日本人の文化の真の基層になったのだ。もうひとつの密教とは何か？そこから見えてくる空海の真実の人生とは？日本でただひとり、空海と縁をもつ著者が、これまで語られることのなかった“失われた密教”の深奥を明らかにする。
目次
第１章 母系空海論
第２章 入唐求法の真相
第３章 インド神秘主義の系譜
第４章 密教修法の効験
第５章 初期真言教団の実態
第６章 真言宗発展の真実
第７章 奥義「ヨガ密教」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hiroyuki Nakajima
2
弘法大師はどうも日本初のヨギーらしいです! ヨガスートラ勉強していたり、独学でディヤーナを極めたりとされたそうです 高野山でヨガのイベントが開かれたりする訳もわかりましたっ 僕が通っていた禅寺も111ページに出てきます!2010/04/25
春車
1
本来の出生地は何処か！という｢邪馬台国はドコだった問題｣のように、大人の事情が絡み合うお話で幕が上がる。他にも、あくまで推論とはいえ、実際の資料やお坊さんへのヒアリングをもとにしたツッコミが面白い！ご両親の系譜(蝦夷、阿刀)や、秦氏との関係。密教のなかの瑜伽(ヨガ)について等、古代史好きでヨガが趣味の私には、とってもツボな本でした。空海さんもある意味ヨギなのか。2015/09/07
fukura
1
空海と密教。2013/07/30
このり
0
空海さんが、ヨーガスートラを知り、実践し、禅定を得た。そして、真言密教を開いた。面白い説だった。2019/03/06
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