内容説明
巨万の富を誇る新興実業家(オリガルヒ)、政界に根深く巣食うマフィア、チェチェン人やユダヤ人の思惑…複雑きわまる状況下で、強硬に権威主義へと向かうロシア。批判勢力の口を封じるために用いられたのは、放射性の猛毒ポロニウム201だった。
目次
猛毒を盛られた日
リトヴィネンコ毒殺事件
反プーチンは抹殺せよ!
元KGBルガヴォイとコヴツン
スカラメラとCIA
イタリアとKGB
ベレゾフスキーの友情
チェチェン戦争
イスラエルのネヴズリン
密告と自白
ユーコス、メナテップの闘い
ユーコス壊滅作戦
オリガルヒの黄昏
シロヴァルヒの台頭
著者等紹介
寺谷ひろみ[テラタニヒロミ]
フルブライト全額支給生としてプリンストン大学大学院に学び、ロシアにも留学。アメリカ、オーストラリア、韓国、ロシアの大学で教え、国内では慶応大、明治大、法政大、青山学院大で教えた。青山学院大名誉教授・国際比較研究所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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テキィ
6
おそロシア。佐藤優氏の著作を思いだす。ところで、著者はこの本を全てWEB上の記述を資料として書いたそうな。さすがフルブライト。まさにアームチェア・ディテクティブ やな~2011/05/10
海月
1
後半に行くに従い信ぴょう性はかなり下がるが、現在のロシア情勢を見るにつけ、プーチンに対する分析はそれほど的外れでもないかなと思った。2014/03/02
samandabadra
0
リトビネンコ暗殺 のほうも読まなければ ポリトコフスカヤ もそうだし、 チェチェン関係の人々も殺されている 「暗躍」とか「テロル」という言葉が 思い浮かびそうな国家体制であるが 西欧のイメージ形成戦略もあるだろうと それを差し引いて考えたいと思うが やっぱり「恐怖」を感じる国だなあ。 ロシア人は自分たちのことを「開放的」と表現したがっているが ちょっとでも不利益なことがあると 極端な防御の構えに入る人々でもあるような。 2009/09/29
陽香
0
20030901
さえきかずひこ
0
学研が出版する書籍は出来不出来にかなりムラがあるが、本書は第2章以降がひどく、読む価値が全く無い。事実と思われることがらを列挙するのは典型的なやっつけ仕事だからまだ許せるが、ウェブから「事実」を引いておいて参照元を一切記さないというのも、信じがたいマナー違反。ゴミのようなネタ本としてもはや笑うしかない。2011/05/23