内容説明
私が住んでいるアパートの近くではみんなが“ぶさいく”のことを知っていました。“ぶさいく”とは、この近所に住むオスののらねこのことです。信じても裏切られてもそれでも愛することをやめなかったせつないねこの物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スリカータ
20
この本を初めて読んだ時、嗚咽が止まらなかった。何度読み返しても涙が流れた。「ぶさいく」と呼ばれた野良猫の佇まい、生き方、死に様…全てが愛おしく、切なかった。10年以上経ち、また本棚から出して読み返した。もう涙は出なかった。「ぶさいく」に似た野良猫との出会いがあったからだ。片腕が無く、痩せて汚かった。AIDSキャリアだった。彼は私の家猫になり、6年経った。愛しい、私のリアル「ぶさいく」だ。2020/08/02
Dai(ダイ)
20
泣けそう2014/06/10
サルビア
15
ぶさいくという名の猫の話。ぶさいくは野良猫でした。他の野良猫たちにも邪険にされ、それでも、人懐っこく近寄っていくぶさいく。ぶさいくの最後は悲しい。このお話を作った人は誰か?本当にぶさいくという猫がいたのか?と思わせる不思議なお話。2019/08/07
ジャスお
3
いじらしい猫のお話。何度読んでも毎回嗚咽まじりの大泣きです。純粋な気持ちを持った純粋な命…その分、悲しさが際立つ気がします。