内容説明
「おれは吃音を、頂上にかけるぞ―」私はふもとのほうに向かって大声で叫んだ。みんな聞いてくれと思った。こだまが返るように一陣の風が吹き下ろした。第16回北九州市自分史文学賞大賞受賞作品。
目次
出会い
長崎に投下された原爆
背振山の雷雲
友との登山
新しい生活
セダンの中古車
自律訓練
緑に囲まれた家
平尾台のドリーネ
下降噴流
道半ばでの輝き
最後の挫折
新しい出発
流れる雲
著者等紹介
塚田忠正[ツカダタダマサ]
昭和4年、福岡県京都郡豊津町に生まれる。同26年明治工業専門学校機械科卒業。以後52年間、吃音に苦しみながら公立中学校、県立高等学校、情報処理専門学校、私立高等学校に教員として勤務。同56年北九州市市民文化賞を小型映画部門で受賞。現在、文化センター、市民センターでビデオ講座を教えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。