出版社内容情報
慶長五年、関ヶ原合戦で敗北を喫するものの、石田三成は大坂城まで落ち延びた。豊臣方への助力を申しでる謎の男――その男は、打倒徳川家康の秘策を三成に打ち明ける――。義将・三成は劣勢を覆し、徳川家康の邪心を挫くことができるのか!?
内容説明
慶長5(1600)年9月16日。関ヶ原から退却中の石田三成は、落と武者狩りで僅かな供も失い、瀕死の状態で一人伊吹山中の岩窟に倒れていた。もはやこれまでと力尽きようとしていたその時、三成の面前に思いもよらぬ男が現れた。翌朝、三成は琵琶湖船上にいた。燃え落ちる佐和山を目に家康への再戦を誓い、大坂に戻る三成。だが既に城内には徳川の調略が張り巡らされていたのだった…。大坂毛利の不可解な態度、東北伊達・上杉の動静、上田真田の策動、九州黒田の沈黙、そして三成を助けた男の真意。それぞれの思惑が、三成の復帰をきっかけに大きく動き出す、関ヶ原第二幕、今ここに始まる。
著者等紹介
村田昌士[ムラタショウジ]
1967年、神奈川県生まれ。『真田異戦記』にて第9回歴史群像大賞佳作受賞。現在、歴史分野を中心に執筆活動を続けている
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