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人はなぜ生きるのか?

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  • サイズ B6判/ページ数 127p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784054024977
  • NDC分類 983
  • Cコード C0098

出版社内容情報

トルストイの隠れたベストセラー。民話「人は何で生きるか」を新たに訳し、現代風ビジュアルを加えた新訳版。自分以外の生命の尊さに気づかず、自らの生きる目的ですら見失いがちな現代人にとって、この作品は多くの示唆と共感に満ちている。   

内容説明

人には何が必要で、何がいらないのだろう?生きるためにわたしたちに必要なことを、トルストイがロシアの民話を土台にして書いた名作の新訳。

著者等紹介

トルストイ[トルストイ]
1828年生‐1910年没。ロシアの小説家・思想家

名越陽子[ナゴシヨウコ]
1953年東京生まれ。東京外国語大学ロシア語科卒業。同大学院修士課程終了。プーシキン・ロシア語大学教師過程終了。タイ(バンコク)、ロシア(モスクワ)、アメリカ(ワシントン)で10余年生活する。モスクワ在住中にソビエト連邦崩壊を目の当たりにした
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Miyoshi Hirotaka

29
天使も落第する3つの難問。その答えを探しに天使ミハイルが人間界に落とされる。三問すべてが分かるまで6年。理屈を教えられれば、発見する喜びは失われる。無関係に思えることでもそれらに作用している法則を心と体で理解することが大事。人の心には愛がある。但し、自分のためにだけに何が必要なのかは知ることができないが、他人のために何が必要かは知ることができる。自分を他人の立場において振る舞えば、自分の中にある愛が働く。小さな行いにも、尊い自己犠牲にも神の愛は絶えず作用している。何度読み返しても心が震える名作中の名作。2012/03/08

てんちゃん

25
トルストイが一般の人々(農民)の言葉でロシア国民の民話を土台にして、誰にでも分かるように書いた作品とのことですが、簡単に書かれているからこそ、なおさら良く分からない。『人は自分のことを考えて生きているが、実は人は愛によってのみ生きている。愛している人は神のうちにあり、神はその人の中にある。なぜなら神は愛だから』うーん…。分かるような分からないような…。キリスト教の素地がないと感覚的に分かりづらいのかもしれません。2015/10/29

G-dark

20
あなたは貧乏な靴職人です。働いても働いても大した収入にはならず、食べていくので精一杯。あなたは、生きているのか死んでいるのかも分からない裸の男を偶然発見しました。助けますか?→はい/いいえ …という問いをトルストイから投げかけられているかのような本。靴職人セミョーンは悩んだ末に「はい」を選択。セミョーンの家庭は厳しい経済状況ですが、自分の着ている衣服をその男に分け与え、家に連れ帰り、なけなしの食べ物を分け与えました。男の正体に気づかないままで。実はこの男もまた、かつて重大な二択を迫られた人物なのです。2018/08/30

けんとまん1007

18
とても考えさせられた。改めて問われると、はたして答えることができるのだろうか?と。その時々で、思い浮かぶことも変わるのが自分だと思う。ということは、根本的なところがあやふやなのか。ただ、そんな中でも、自分がどんな時に喜びを感じるのか?を考えると、そこに答えの一つがあるように思う。ただ、ついつい、それを忘れがちになるのもまた、実際のところだ。ただ、こうやって、時々思い出させてくれるのは、やはり、古典の持つ力なのかもしれない。2015/01/10

日々珠

12
高校生におすすめしたい本に会えた。古典の短編に、現代の寂しいカラー写真が挟まれ、編者の狙い通りぐっときた。ハードカバーなのも入りやすくて、読んでもらえるのではないか。高校の図書希望に書こうと思う。2012/04/14

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