内容説明
性別を超えた夫婦の役割を問うマルチ作家中島梓(栗本薫)とハウスキーパーとしての夫・今岡清が、子育て、仕事、趣味、ケンカ、性、家事の役割などについて初めて詳細に明かす一挙書下し交換エッセイ。
目次
第1章 私の一日
第2章 私のお仕事
第3章 財布の話
第4章 家事は分担すべきか
第5章 酒の話
第6章 ペットの話
第7章 子供の話その1育児について
第8章 子供の話その2学校の話
第9章 パソコンの話
第10章 趣味の話
第11章 えっちの話または食い物の話
第12章 もめる話
第13章 結婚とは何か―今岡家の場合
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
瑪瑙(サードニックス)
28
読むのに時間がかかってしまいました。面白いのですが、私の体調が良くないのと集中力が昔ほど続かないせいですね。本当に梓さんは若い頃、狂暴(笑)だったようで、この本の中でも遺憾なく攻撃性を発揮されていました。反対に今岡さんは穏やかな感じでした。ただ、どちらも物を書く人なので、論理的なやり取りもありました。夫婦の形なんて千差万別ですものね。2025/04/05
ハナさん*
2
1994年11月10日第1刷。市図(南部)。いわゆる略奪婚から14年程で、夫の方が会社を辞めて家事を担当するという、1990年代としてはかなり新しい結婚生活をしていた中島梓・今岡清夫妻。本書は夫の退職から約2年後に、自分たちの結婚生活に関する対談と、12のテーマについて交替で記した文章をまとめたもの。随所に中島の人となりが出ている。今岡氏が”できた“人であり、妻のことを思っているのが伝わってくる。性別役割意識から自由な今岡氏に、それでも鉄幹コンプレックス的なものが感じられる点に、この問題の根深さを感じる。2025/02/15
イワハシ
2
中島梓(栗本薫)と夫の今岡清が結婚生活について語る内輪本。ファンでない人には全く必要のない一冊だが、私は楽しく読んだ。今の目で見ると、さすがに文体が古いように感じる。亡くなって12年経つ2021/02/19
kaizen@名古屋de朝活読書会
2
栗本薫愛好家必読の書。 文学を中心人芸術家、タレントとして活躍した栗本薫の原点から無限遠点までの軌跡をたどる上で必要な座標軸を与えてくれる。 たどり着けない領域を、推測する材料のひとつ。2011/11/13
アルクシ・ガイ
1
最初のうちは「こういうのこそ買わずに借りて済ませるべきだっただろうか」と少々後悔した。芝居に対して熱く語られても、こっちはすでに「転移」を読んでいるし。パソコンについてのなにがしも余りに古すぎるし。男女逆転も今更だし、ね。中弛み的なものは否めないが、まあ読んじゃったことだしな(笑)2013/01/12