内容説明
本書は、量子力学をめぐる現在の発展の状態を、数式を一切使わずに述べたものである。
目次
第1章 量子力学の誕生―自然は飛躍する
第2章 量子の正体―光の二重性は否定された
第3章 量子力学の世界観―表の世界と裏の世界
第4章 相補性の哲学的背景―コペンハーゲン解釈は間違っていた
第5章 フォン・ノイマンの観測理論―観測者効果は存在しない
第6章 観測問題を追いつめる―波束の収縮はいつ起こるのか
第7章 ボーアはどこで間違ったか―粒子でもなく波でもなく
第8章 東京の電子とパリの電子―ド・ブロイのパラドックスの誤謬
第9章 アインシュタインの逆襲―EPRパラドックスの錯覚
第10章 隠れた変数と因果律―ベルの不等式が破られるとき
第11章 1個の粒子は無限の大きさをもつ―宇宙規模の量子実験は実現するか
第12章 すべての量子に「場」がある―「場の量子論」へ向けて
第13章 月は実在するのか?―量子力学の自然像